新空軍英雄としてリヴィア(TopWar:ヒック)が追加された。燃焼型空軍の攻撃強化枠の英雄であり、ユズハを置き換える可能性のある英雄であり、ルチルとの強いシナジーが期待できる英雄である。実際どの程度強いのか評価を行う。
リヴィアのスキル


スキル効果
空軍に対する【攻撃強化】効果、通常攻撃時の【燃焼】付与効果、【燃焼】付与時にダメージ増加効果を得る効果、ラウンド開始時の【燃焼】付与効果の4つの効果を持つ。
【攻撃強化】効果
空軍全体に135%の【攻撃強化】効果を得る。
ユズハの125%と比べて10ポイント高く、全英雄の中で【攻撃強化】の最高峰の数値となる。
この効果だけで非常に強力。
通常攻撃時の【燃焼】付与効果
自身の効果で付与した【燃焼】を持つ相手に通常攻撃したときに、ランダムな2体に【燃焼】を付与する効果を持つ。
燃焼を付与する条件が少し特殊。【燃焼】なら何でもいいわけではなく、この英雄が付与した【燃焼】である必要がある。
1回目の付与はラウンド開始時に付与する【燃焼】がついている相手に通常攻撃を行う必要があるが、2回目以降はこの効果で【燃焼】がついている相手でも良くなる。
そのため、1回発動後はドンドンと【燃焼】を付与することができ、あっという間に敵全体に燃焼をバラまくことができる。
ただし、燃焼爆発効果とは非常に相性が悪い点には注意。
ミスティの効果などで【燃焼】を全て爆発してしまうと、リヴィアが付与した【燃焼】が消滅してしまうため、新たに【燃焼】を付与することができなくなってしまう。
そのため、基本的にはルチルのような、爆発させずに強く使える英雄との組み合わせが前提となる英雄といえる。
【燃焼】付与時にダメージ増加効果を得る効果
通常攻撃時の【燃焼】付与効果で燃焼を付与するたびに10%のダメージ増加効果を得る。最大300%。
最大値はかなり高く、ユズハの最大200%の1.5倍の数値となる。
1回付与ごとに10%のダメージ増加だと最大の300%を得るまでにかなりの時間がかかってしまうため、この効果を最大に生かすにはLv7専用スキルの装備が前提となるだろう。
ラウンド開始時の【燃焼】付与効果
ラウンド開始時にランダムな1体に30%の燃焼を付与する。
通常攻撃時の【燃焼】付与効果の条件を満たすために非常に重要な効果。
ただ、付与が1体だけだと相手の先頭のユニット等に付与されてしまった場合、すぐに発動してしまって通常攻撃時の【燃焼】付与の条件を満たさなくなってしまう。
そのため基本的にはLv5専用スキルでの【燃焼】付与数の増加が確実に欲しく、Lv5専用スキルがない状態での運用は全くおすすめできない。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
ラウンド開始時に付与する【燃焼】の数が3体に増加する効果と、この英雄が付与する【燃焼】の効果が120%に増加する効果を持つ。
ラウンド開始時に付与する【燃焼】の数が増加する効果は非常にうれしい。
3体あれば通常攻撃時の【燃焼】付与効果の条件を確実に満たせるようになるため、この英雄を強く使うにはほぼ必須の効果といえる。
【燃焼】の数値が120%になる効果も非常に強力。かつて見たことがないほど高い数値であり、【燃焼】を倍率で強化できるルチルと非常に相性が良い。
タイタン装備の点火★3×3とルチルと合わせて使うことで、276%もの燃焼効果に強化される。
そんな強力な燃焼をほぼ確実に全体にばらまけるため、【攻撃強化】系の英雄でありながら、非常に強力なダメージソースにもなれる。
Lv7専用スキル
【攻撃強化】が+30%される効果と、パッシブスキルのダメージ増加効果が1回30%に強化される効果を持つ。
【攻撃強化】が+30%される効果は非常に強力。ユズハと違って最後列のユニットにも強化を入れられるため、全体の火力を大きく強化できる。
パッシブスキルのダメージ増加効果の強化は、最大値の300%に達するためには重要な効果。
10回の付与で最大値に到達できるため、最速で2ラウンド目の2ターン目には300%のダメージ増加バフが得られる。
ただ、バフに加算する関係上、基礎バフが高いほど効果が薄まっていくため、そこまで重要度が高くない効果といえるかもしれない。
単体強さ
仮想編成
ルチルと同時に編成して【燃焼】が強化される場合と、ルチルがいない場合の2パターンを考える。
専用スキルなし
【攻撃強化】効果
全体に135%の攻撃強化が入るため、強さ値2.35
【燃焼】付与効果
ラウンド開始時の付与効果と通常攻撃時の付与効果を合わせて、1ラウンドに10回の燃焼ダメージを出せると仮定する。
1ラウンドに合計300%のダメージとなるため、1ターン当たり33.33%のダメージとなる。
そのため強さ値1.33
専7ルチルと組ませてすべての【燃焼】が強化された場合は、
1+(0.3333*1.4)=1.467
強さ値1.467
【燃焼】付与時にダメージ増加効果を得る効果
基礎バフのダメージ増加が700%、平均して70%のダメージ増加を得られると仮定すると、
(1+7.7)/(1+7)=1.0875
強さ値1.0875
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+1.35*1.09)*1.33*1.0875=3.57
ルチルと組ませた場合は、
(1+1.35*1.09)*1.467*1.0875=3.94
これまでの強英雄と比べると、
ルチル(5.09)、アスカ(4.21)、アリア&ティナ(3.97~4.57)、デューク(3.686)、ミスティ(3.43~4.24)、ユズハ(3.409)、ジプシー(3.34)、ノルシュ(3.252)、エウレカ(3.08)、 ストームシャドー(3.062)、アエラ(3.01)、ビスコット(2.66)、メイメイ(2.6)、シンジ(2.549)、シアン(2.4~2.55)、レイ(2.366)
燃焼でダメージも出せるためそこそこの強さ値となったが、前述したとおり通常攻撃時の燃焼付与の条件を安定して満たすために、この英雄を使うならLv5専用スキルは確実に装備しておきたい。
Lv5専用スキル持ち
【燃焼】付与効果
ラウンド開始時の付与効果と通常攻撃時の付与効果を合わせて、1ラウンドに12回の燃焼ダメージを出せると仮定する。
1ラウンドに合計1440%のダメージとなるため、1ターン当たり160%のダメージとなる。
そのため強さ値2.6
専7ルチルと組ませてすべての【燃焼】が強化された場合は、
1+(1.6*1.4)=3.24
強さ値3.24
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+1.35*1.09)*2.6*1.0875=6.99
ルチルと組ませた場合は、
(1+1.35*1.09)*3.24*1.0875=8.71
これまでの強英雄と比べると、
ルチル(6.27)、アリア&ティナ(4.955~5.25)、アスカ・ラングレー(4.33)、デューク(4.243)、ユズハ(4.16)、ジプシーデンジャー(4.07)、ミスティ(4.00~5.07)、ビスコット(3.87)、ノルシュ(3.87)、ストームシャドー(3.8)、ストライカー・エウレカ(3.555)、アエラ(3.42)、綾波レイ(3.266)、シアン(2.642~3.027)、碇シンジ(2.906)
この英雄1体で【攻撃強化】による火力増強と【燃焼】によるダメージを両立できるため、非常に高い強さ値となった。
特に専7ルチルと組ませたときの強さはぶっ壊れと言ってよいレベルかもしれない。
Lv7専用スキル持ち
【攻撃強化】効果
全体に165%の攻撃強化が入るため、強さ値2.65
【燃焼】付与時にダメージ増加効果を得る効果
基礎バフのダメージ増加が700%、平均して200%のダメージ増加を得られると仮定すると、
(1+9)/(1+7)=1.25
強さ値1.25
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+1.35*1.09+0.3)*2.6*1.25=9.01
ルチルと組ませた場合は、
(1+1.35*1.09+0.3)*3.24*1.25=11.22
これまでの強英雄と比べると、
ルチル:10.24
ノルシュ:8.1~8.29
アリア&ティナ:7.92~8.71
ストームシャドー:6.98~7.12
デューク:6.75~6.91
アスカ・ラングレー:6.24
ユズハ:5.64
ストライカー・エウレカ:5.513
ビスコット:5.4
ジプシーデンジャー:5.18
ミスティ:5.034~6.587
碇シンジ:4.998
メイメイ:4.555
アエラ:4.528
綾波レイ:4.32
シアン:3.489~4.422
ユズハと比べて燃焼でのダメージ分圧倒的に強く、ルチルと組ませるのであればぶっ壊れレベルの英雄といえるだろう。
ただし、燃焼爆発効果とは相性が悪いため、組ませる英雄を選ぶ点だけは要注意。
組み合わせ時強さ値
ミスティおよびルチルは追撃が常時9体に当たることを想定する。
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ノルシュ | ユズハ | ルチル | 54.96 |
ノルシュ | ユズハ | ミスティ | 47.77 |
ノルシュ | メイメイ | ビスコット | 39.47 |
ノルシュ | メイメイ | アエラ | 35.85 |
ストームシャドー | ユズハ | ルチル | 54.89 |
ストームシャドー | ユズハ | ミスティ | 47.70 |
ストームシャドー | メイメイ | ビスコット | 39.14 |
ストームシャドー | メイメイ | アエラ | 35.58 |
リヴィアが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ノルシュ | リヴィア | ルチル | 56.35 |
ストームシャドー | リヴィア | ルチル | 56.28 |
ユズハ→リヴィアの入れ替えで少し強くなるが、ルチル+(ノルシュorストームシャドー)の時点でかなりの火力が出せるため、燃焼によるダメージの差はそこまで大きくない結果となった。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ノルシュ | ユズハ | ルチル | 186.63 |
ノルシュ | ユズハ | ミスティ | 152.98 |
ノルシュ | メイメイ | ビスコット | 141.94 |
ノルシュ | メイメイ | アエラ | 124.24 |
ストームシャドー | ユズハ | ルチル | 177.66 |
ストームシャドー | ユズハ | ミスティ | 144.16 |
ストームシャドー | メイメイ | ビスコット | 134.56 |
ストームシャドー | メイメイ | アエラ | 117.23 |
リヴィアが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ノルシュ | リヴィア | ルチル | 179.43 |
ストームシャドー | リヴィア | ルチル | 171.56 |
数値上は、ユズハのほうが強い結果となった。
これは、ルチル+(ノルシュorストームシャドー)の時点で専7での強化を含めてかなりの火力が出せるため、【燃焼】によるダメージ追加よりもユズハの【挑発】によるダメージ減少効果のほうが影響が大きいと判断されたためである。
タイタン装備の【点火】などが入ると少し変わってくる可能性はあるが、思ったよりもユズハと比べた際の優位点は大きくないのかもしれない。
実践編
英雄トライアルで、実際に使った際の強さを確認する。
比較対象として、以下の編成を試す。
- ノルシュ+ユズハ+ルチル
- ノルシュ+メイメイ+ビスコット
- ノルシュ+リヴィア+ルチル
対戦相手としては、各兵種の代表的な編成である以下を試す(陸軍反撃型は少し弱いため、今回は省略)
- ミーチェ+アカネ+ミヤ
- ミーク(武装)+マリナ+ルーシィ
- ミーク(武装)+ノーラ+ソフィ
バフは以下の通り。兵種相性を0にしている点は要注意。

簡単のため、タイタンや重装騎兵、陣形の設定は変えないものとする。
トライアル結果
以下の表は、英雄トライアルで戦わせた時の残存HPを記載した表である。

磁気波動陸軍、被ダメージ減少シールド型の海軍に対しては、ユズハ編成と比べて少し良い戦果を残す程度だった。
燃焼の付与が確率に左右されずに安定して行えるため、残存HPがかなり安定しており、安定した戦果を残せる編成といえるだろう。ただ、大幅に残存HPが多いケースはなく、爆発力という点ではユズハ編成と比べて特に優れていないともいえるだろう。
一方で、沈黙型の海軍に対しては圧倒的に優れた戦果を残していた。
燃焼の付与に対しては沈黙が全く効かないため、沈黙で減らされた他の追撃の補助に大きく貢献したと考えられる。
そのため、ルチル×リヴィア編成は、燃焼型の空軍と通常攻撃型の空軍のいいとこどりをしたような編成ともいえるかもしれない。
致命的な弱点
リヴィアが抱える致命的な弱点に関して判明したので追記する。
この英雄は、弱体化施設影響下等で攻速の数値で負けている場合、通常攻撃時の燃焼付与がほぼ不可能になり、弱体化施設にめちゃくちゃ弱い。
攻速負けしている場合、こちらが攻撃する前にラウンド開始前に付与した燃焼が全て消費されてしまうため、リヴィアにより付与された燃焼が残っている状態で通常攻撃をすることができなくなるためである。
一応、攻撃速度+12%以上ついた重装機兵を使うことで1回は燃焼付与が可能になるが、重装機兵以外のユニットが燃焼付与ができない点は変わらないため、与えられる燃焼ダメージが減るうえに、ルチルの燃焼時追撃ダメージ強化効果の恩恵を受けるのがかなり難しくなる。
この英雄を使うのであれば、弱体化施設影響下への凸にはできるだけ使わないようにし、基地防衛や施設防衛専用編成として運用するのがおすすめになる。
まとめ
リヴィアは空軍最強の攻撃強化型英雄であり、ルチルとの組み合わせで現環境最強の編成を組むことができる。
ユズハ編成と比べ、安定した【燃焼】によるダメージソースが確保できることにより、より安定した戦果を残すことができ、【沈黙】型の海軍に対しては圧倒的な強さを見せることができる。
文面で性能を見た時の印象と比べるとそこまで圧倒的ぶっ壊れというわけではなかったが、それでも現行最強の編成であることは間違いないだろう。
ルチルを強く使える英雄という点は価値が大きく、ルチル単体だと燃焼爆発系と比べて若干微妙な感じはあったが、この英雄と合わせて使うことでその性能を十分に発揮することができる。
燃焼爆発系と2ラインで強い燃焼編成を使うことができ、ノルシュ+リヴィア+ルチル編成とストームシャドー+ユズハ+ミスティで最強クラスの燃焼空軍を2ライン組める。
通常攻撃型と合わせて3ライン分の空軍が組めるので、基地防衛分の編成も合わせて最強格の編成を3ライン分揃えることができるようになる点が大きいだろう。
この英雄を育てるかどうかの判断としては、基本的にはルチルを使っているなら育成推奨となる。ただし育てるなら、専用5は絶対に作っておきたいところ。
ミスティ等の燃焼爆発系を使っている人なら、無理して育てる必要はないだろう。