新海軍英雄として、ソフィ(TopWar:シェン・スユ)が追加された。クリムゾンタイフーンと似たスキルを持つ海軍開戦シールド英雄だが、実際にどの程度強いのか解説する。
ソフィのスキル


スキル効果
海軍に対する【開戦シールド】効果、海軍ユニットでの追撃効果、通常攻撃後【脆弱】を一定確率で付与する効果、追撃が【異常状態】の敵に命中するとダメ増効果とダメ減効果を得る効果の4つの効果を持つ。
【開戦シールド】効果
66%の開戦シールドを得る。ヒヨリの65%より1ポイント高く、クリムゾンの50%より15ポイント高い。
クリムゾンと比べると流石に数値が高いが、ヒヨリとの差は誤差レベル。
追撃効果
130%の追撃を3回行う。発動確率は検証の結果35%程度。
追撃火力自体はヒヨリと全く同等。クリムゾンと比べると、合計60%だけ高い。
【異常状態】への敵へのダメージアップはクリムゾンより劣り、1つあたり10%しか上がらない。
また、ヒヨリを超えようと思うと相手に2つ以上の【異常状態】がついている必要があり、【異常状態】の敵を優先して狙う効果などもないため、条件を満たすのはなかなか厳しい。
【脆弱】付与効果
ヒヨリと同等の効果で、一定確率で通常攻撃後に敵2体に15%の【脆弱】を付与する。
15%と数値が低い上、【脆弱】は1発分しかダメージを増加させられない関係上通常攻撃などでも消費されてしまいダメージ増加の恩恵はかなり低い。
ヒヨリと同様に、自身の追撃ダメージを強化できる可能性がある点が一番の恩恵になるだろう。
ダメ増ダメ減獲得効果
アクティブスキルが【異常状態】の敵に命中するとダメ増ダメ減それぞれ5%のバフを得る。
3発の追撃がすべて【異常状態】の敵に当たると一気に15%のバフが得られると思われ、比較的はがれにくい【衰弱】などと合わせることで早い段階でのバフ獲得が狙えるのはいい点。
しかし、現環境はダメ増減1000%↑プレイヤーがゴロゴロしているような環境であり、25%程度のバフは誤差ともいえる。
プレイヤーによって恩恵が大きく異なるポイントだが、将来的にバフが伸びていくことを考えると、あまり重視しないほうが良い点だと思われる。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【脆弱】の付与数が3に増加し、効果が+20%になる。また、追撃が【異常状態】の敵に当たった際の火力強化が異常状態の数×15%に強化される。
【脆弱】の付与数増加はヒヨリと同等のものであるが、効果が+20%され35%になると思われるのは結構効果が大きい。
⇒ 正しくは20%になる、の間違いだったようです。15%から20%への変化なので、強化幅はあまり大きくないですね。
【異常状態】の敵に対する追撃強化は、ヒヨリが1つでもついていれば+30%になるため、ソフィは【異常状態】2個でやっとヒヨリと同等、3つついてようやくヒヨリを上回る形となる。
そのため、火力強化自体はヒヨリと比べて強いとは言えない感じになる。
Lv7専用スキル
追撃の攻撃回数が+2回され、追撃が【異常状態】の敵に当たった際の火力強化が異常状態の数×25%に強化される。
追撃の回数増加はクリムゾンの時代から続くおなじみの効果。火力が大幅に強化されるため、当然めちゃくちゃ強い効果。
【異常状態】に対する追撃強化は、Lv5専用スキルの時と同様にヒヨリとどっちが良いかは微妙な感じ。
【異常状態】の数と追撃ダメージ増加割合の関係を表にすると以下のような感じ。
【異常状態】の数 | ソフィ | ヒヨリ |
1 | 25% | 50% |
2 | 50% | 50% |
3 | 75% | 50% |
相手に3個以上状態異常を付けないとヒヨリを上回れないため、かなり扱いは難しいだろう。
一般的な海軍編成で考えると、デュークやミーク(武装)で衰弱をバラまけば1個は簡単だが、2個目として【脆弱】を他の攻撃やスキルではがれる前にソフィの追撃で当てたり、付与数が1ラウンドに2や3しかない【沈黙】に頼るしかなく、3個以上の異常状態の敵に追撃を当てるのはかなり困難。
強く使うには、タイタン装備で【燃焼】や【磁気波動】をバラまかないと火力が安定しづらい。
とはいえ、補足不能や戦場洞察より優先すべきかというとかなり微妙なため、余った燃焼関連や磁気波動関連の秘石を活用する1手段程度で考えておくとよいだろう。
単体性能
専用スキルなし
【開戦シールド】効果
橙色シールド+装備改造Tier20+英雄の絆 持ち前提で、
(1 + 0.45 + 0.66) / (1 + 0.45) = 1.455
追撃効果+追撃強化+【脆弱】付与
通常攻撃後の【脆弱】付与確率が不明だが、仮に50%の確率で付与できると仮定する。その場合、1ターンで1個の【脆弱】を付与する効果と等価となる。
【脆弱】は1/3は40%の通常攻撃で消費され、2/3は110%の追撃で消費される(ソフィとミークの追撃の平均値)とする。
ソフィの追撃は、【衰弱】と【脆弱】と【沈黙】で平均1.2個の【異常状態】が入っているものと仮定する。
追撃発動確率を35%とすると、
((130+10*1.2)*3)*0.35+(40/3*0.15+110*2/3*0.15)=162.1
強さ値換算で、2.621
ダメ増減バフ獲得効果
個々人のバフにより評価が異なるため難しいが、今回は仮に以下のような設定とする。
ダメ増ダメ減バフ600%のプレイヤーが、常時ダメ増ダメ減25%のバフを得る
常時バフを得る設定は過大評価にはなるが、ダメ増ダメ減バフ600%未満のプレイヤーにとっては逆に過小評価になるため、落としどころとしてはこのあたりが妥当だろう。
上記設定の場合、強さ値は(7.25/7*7.25/7)=1.0727
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.455*1.09)*(1+((1.3*1.09+0.1*1.2)*3)*0.35+(0.4/3*0.15+1.1*2/3*0.15))*1.0727=4.403
これまでの強英雄と比べると、
ティナ&アリア(3.97~4.57)、アスカ(4.21)、ヒヨリ(3.72)、デューク(3.686)、クリムゾン・タイフーン(3.48)、スターフ(3.48)、デスコ(3.46)、ミーク(武装)(3.416)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、ツバキ(2.647)、シンジ(2.549)、ミカ(2.37)、レイ(2.366)
いつもは誤差レベルとしてスルーしていた【脆弱】の評価をガッツリ入れている点と、ダメ増ダメ減バフの評価が入っている点から、ヒヨリやクリムゾンより高めの評価。
それらより若干強いくらいの認識でいいだろう。
専用スキルLv5
追撃効果+追撃強化+【脆弱】付与
【脆弱】の付与数が2から3に増えるため、1ターンで1.5個の【脆弱】を付与する効果と等価とする。また、効果は30%になる。
【異常状態】ごとの火力強化が15%になるため、
((130+15*1.2)*3)*0.35+(40/3*0.2+110*2/3*0.2)*1.5=181.4
強さ値換算で、2.814
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.455*1.09)*(1+((1.3*1.09+0.15*1.2)*3)*0.35+(0.4/3*0.2+1.1*2/3*0.2)*1.5)*1.0727=4.71
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ(4.955~5.25)、ミーク(武装)(4.437)、アスカ・ラングレー(4.33)、デューク(4.243)、クリムゾンタイフーン(4.13)、ジプシーデンジャー(4.07)、スターフ(3.93)、ヒヨリ(3.81~4.17)、ストライカー・エウレカ(3.555)、ツバキ(3.11)、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、ミカ(2.725)
【脆弱】の数値強化分だけ数値が強く出ている。とはいえ、追撃枠での強化になるため、組み合わせ強さとしてはヒヨリやクリムゾンとそこまで大きな差は出ず、微強化くらいになるだろう。
Lv7専用スキル
追撃効果+追撃強化+【脆弱】付与
追撃回数が+2回され、【異常状態】ごとの火力強化が25%になるため、
((130+25*1.2)*5)*0.35+(40/3*0.2+110*2/3*0.2)*1.5=306
強さ値換算で、4.06
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.455*1.09)*(1+((1.3*1.09+0.25*1.2)*5)*0.35+(0.4/3*0.2+1.1*2/3*0.2)*1.5)*1.0727=6.84
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ:7.92~8.71
ミーク:6.78
デューク:6.75~6.91
アスカ・ラングレー:6.24
デスコ:6.12
クリムゾン・タイフーン:5.64
スターフ:5.6
ストライカー・エウレカ:5.513
ヒヨリ:5.47~6.48
ジプシーデンジャー:5.18
碇シンジ:4.998
綾波レイ:4.32
ツバキ:4.043
ミカ:3.18
専用5装備時と同様のバランスで、【脆弱】の強化分だけヒヨリ等より少し数値が高く出ているが、実際は微強化くらいだろう。
とはいえ、多少とはいえ確実に若干の強化にはなると思われる。そのため大差はないものの、海軍の開戦シールド枠最強の英雄とはいえるだろう。
組み合わせ時強さ値
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーク(武装) | ツバキ | ルーシィ | 48.16 |
ミーク(武装) | ツバキ | ヒヨリ | 46.97 |
ミーク(武装) | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 45.99 |
ミーク(武装) | ミカ | ルーシィ | 43.16 |
ミーク(武装) | ミカ | ヒヨリ | 42.09 |
ミーク(武装) | ミカ | クリムゾンタイフーン | 41.21 |
デューク | ツバキ | ルーシィ | 44.19 |
デューク | ツバキ | ヒヨリ | 40.84 |
デューク | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 42.27 |
デューク | ミカ | ルーシィ | 39.60 |
デューク | ミカ | ヒヨリ | 36.59 |
デューク | ミカ | クリムゾンタイフーン | 37.88 |
デスコ | ツバキ | ルーシィ | 44.00 |
デスコ | ツバキ | ヒヨリ | 40.59 |
デスコ | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 42.06 |
デスコ | ミカ | ルーシィ | 39.42 |
デスコ | ミカ | ヒヨリ | 36.37 |
デスコ | ミカ | クリムゾンタイフーン | 37.69 |
ソフィが入ることで、以下の編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーク(武装) | ツバキ | ソフィ | 52.24 |
ミーク(武装) | ミカ | ソフィ | 45.63 |
デューク | ツバキ | ソフィ | 47.81 |
デューク | ミカ | ソフィ | 41.76 |
デスコ | ツバキ | ソフィ | 47.65 |
デスコ | ミカ | ソフィ | 41.62 |
ヒヨリ編成などと比べ、そこそこの強化となる。【脆弱】のダメージ増加分だけ強化されれる形になるが、ツバキやミカが追撃を持たない関係上、陸軍などよりダメージ増加分の恩恵が大きいものと思われる。
それなりの強化にはなるものの、劇的強化かといわれると微妙なラインであるため、ヒヨリやクリムゾンなどがすでに育っているなら、無理して育てる必要はないんじゃないかなぁという印象。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーク(武装) | ツバキ | ルーシィ | 122.12 |
ミーク(武装) | ツバキ | ヒヨリ | 139.96 |
ミーク(武装) | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 130.29 |
ミーク(武装) | ミカ | ルーシィ | 108.71 |
ミーク(武装) | ミカ | ヒヨリ | 118.12 |
ミーク(武装) | ミカ | クリムゾンタイフーン | 107.13 |
デューク | ツバキ | ルーシィ | 111.00 |
デューク | ツバキ | ヒヨリ | 115.73 |
デューク | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 117.42 |
デューク | ミカ | ルーシィ | 100.86 |
デューク | ミカ | ヒヨリ | 98.34 |
デューク | ミカ | クリムゾンタイフーン | 99.24 |
デスコ | ツバキ | ルーシィ | 98.52 |
デスコ | ツバキ | ヒヨリ | 102.38 |
デスコ | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 103.93 |
デスコ | ミカ | ルーシィ | 88.32 |
デスコ | ミカ | ヒヨリ | 86.05 |
デスコ | ミカ | クリムゾンタイフーン | 86.88 |
ソフィが入ることで、以下の編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーク(武装) | ツバキ | ソフィ | 149.38 |
ミーク(武装) | ミカ | ソフィ | 120.10 |
デューク | ツバキ | ソフィ | 133.60 |
デューク | ミカ | ソフィ | 109.91 |
デスコ | ツバキ | ソフィ | 117.94 |
デスコ | ミカ | ソフィ | 96.01 |
専用7においても、ヒヨリ等と比べてそこそこの強化となる。
ミーク+ツバキ+ソフィの強さ値149.38は驚異的な数値であり、全編成の中でも最強格の編成といってよいだろう。
ヒヨリ→ソフィの置き換えによる強化幅はそこまで劇的とは言えないものの、古より使われてきたデスコ+ミカ+クリムゾンの編成と比べると、デスコ→ミーク、ミカ→ツバキ、ヒヨリ→ソフィの置き換えでそれぞれ強化が入り、結果的には倍近いスペック差がついている。
どれか1体を置き換えても大幅変化はないが、3体置き換えるとかなり違ってくるという、なかなか悩ましい状況だ。
最強海軍を目指すのであれば悩まず育ててしまってよいが、コスパを考えるのであればヒヨリやクリムゾンを続投させるというのも十分にアリな選択肢に思える。
実践編
英雄トライアルで、実際に使った際の強さを確認する。
比較対象として、以下の編成を試す。
- ミーク(武装)+ツバキ+ソフィ
- ミーク(武装)+ツバキ+ヒヨリ
- ミーク(武装)+マリナ+ルーシィ
対戦相手としては、各兵種の代表的な編成である以下を試す。
- ミーチェ+アリア&ティナ+シャーリー
- ミーチェ+アカネ+クラリス
- ノルシュ+ユズハ+ミスティ
- ノルシュ+メイメイ+アエラ
バフは以下の通り。兵種相性を0にしている点は要注意。

トライアル結果
以下の表は、英雄トライアルで戦わせた時の残存HPを記載した表である。

それぞれの組み合わせで攻撃側3回、防衛側3回の合計6回戦わせ、それぞれの残存HPを記録している。左編成と書かれた列が海軍側の残りHP、上編成と書かれた列が戦わせた編成側の残りHPである。青く塗られた戦いが海軍側が負けた結果、赤く塗られた戦いが海軍側が勝った結果である。
ミーク+ツバキ+ソフィ編成とミーク+ツバキ+ヒヨリ編成を比較してみると、勝敗数はトントンなものの、若干HPを多く残して勝利できるケースが増えていることが確認できる。
乱数のブレがあるため正確なところはわからないが、ヒヨリ編成より若干は戦績が向上して見える。特に空軍最強編成であるノルシュ+ユズハ+ミスティに対して、兵種相性なしならほぼ五分の戦いをしている点などは評価に値するだろう。
とはいえ、【脆弱】をうまく使えたかなどに依存する部分もあるので、ある程度運に左右される英雄といえるかもしれない。
ヒヨリ→ソフィだけの入れ替えでは劇的な戦績の変化はみられないものの、デスコ+ミカ+クリムゾン編成よりはミーク+ツバキ+ソフィ編成は劇的に強いため、育てるべきかどうかは結構難しいところ。
個人的にはヒヨリもしくはクリムゾンが育成済みならば、もう1周分くらいは様子を見て、さらに次の開戦シールド枠を待つということで、今回はスルーでもいいのではないかという印象である。
まとめ
ソフィは海軍の開戦シールド枠の最強格の英雄であり、海軍の最強編成を目指すのであれば必須の英雄となる。
しかしながら、他に開戦シールド枠を担うヒヨリやクリムゾンと比べると、単体では劇的な強化とは言えず、微強化程度の変化にとどまる。
単体では微強化でも、三体分となるとかなりの違いになってくるため、いまだにミカ+デスコ+クリムゾンで頑張っているプレイヤーは、何かの英雄の置き換えを考えてもよいかもしれない。
どの英雄を置き換えるべきかは結構難しいところがあるため、ぜひ個々人で英雄トライアルなどを利用してご判断いただきたいところだ。