新海軍英雄としてツバキ(TopWar:ジェスタ)の追加が予告された。ミカの完全上位互換と言えるような性能をしており、ぶっ壊れ英雄臭のプンプンする英雄である。公開された情報から、どの程度強いのかを予測してみる。
ツバキのスキル
スキル効果
海軍ユニットに対する【攻撃強化】効果、ラウンド開始時の【沈黙】付与効果、ラウンド開始時の【衰弱】付与効果をもつ(画像はTopWarのもののため【攻撃ダウン】となっているが、ビビアミでは【衰弱】に当たると考えられる)。
【攻撃強化】効果
前2列に120%、最後列に80%の攻撃強化を与える。
ミカが最前列に70%、後ろ2列に100%だったため、それと比べると単純に合計数値が上回っており、かつ前列を中心に強化する関係上序盤から火力を出しやすいなどの利点があるため、基本的にはミカの上位互換にあたると見て良いだろう。
また、最強クラスの汎用英雄であるアリア&ティナの前2列100%、最後列60%をも超える数値というのは評価できるポイントである。
攻撃強化英雄として最高峰の英雄であることは間違いないだろう。
【沈黙】付与効果
ミカとほぼ同等の効果で、各ラウンド開始時に相手ユニット2体のアクティブスキルを止めることが出来る。
ミカが前2列が対象なのに対し、こちらは全ユニットが対象。
これはメリットデメリットあり、アリティナやヴァレリーなどの前2列を中心に強化する英雄に対してはミカのような前2列対象のほうが良いが、最後列に重装機兵を置くような編成に関してはコチラのほうが優位。
有利不利はあるものの、そこまで大きな差にはならないと考えられるため、ほぼ同等の効果と考えて良いだろう。
ちなみにミカは専用7で沈黙対象が3体に増えるが、こちらは専用5の段階で3体を沈黙させられる。
専用5を作るだけで専用7ミカ並みの沈黙効果を得られるのは破格と言えるだろう。
【衰弱】付与効果
各ラウンド開始時に2~4体に【衰弱】を付与する。
単純に【衰弱】効果が強いので強力だが、後述する専用スキルLv7での味方追撃強化効果に寄与するのも大きい。
クリムゾンやヒヨリ(ジェン)と組み合わせた際には、それらスキルダメージの向上にも寄与できる。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
全ての【脆弱】と【衰弱】の効果を+40%強化する効果と【沈黙】のユニット数を+1対する効果を得る。
どちらもかなり強い効果。
【脆弱】【衰弱】の効果はかなり底上げとなり、特に【衰弱】の強化はコチラの被ダメージをかなり減らせるため有用。デスコやデュークと合わせてあげると、鉄壁効果と合わせて大幅にダメージを軽減できるようになる。
タイタン装備での状態異常付与と合わせると更に効果が増すのも強い点でもある。
【沈黙】のユニット数+1は言うまでもなく強力な効果。ミカの専用7で得られた効果と同等であり、Lv5専用スキルでこの効果が得られるのはかなりの破格と言える。
Lv7専用スキル
対象ユニットが【異常状態】のとき編成英雄のアクティブスキルダメージを+30%する効果と【衰弱】の付与数が+1される効果を得る。
アクティブスキルダメージ強化は分かりやすく強い効果。
これまで【攻撃強化】以外には倍率で味方全体の火力を増強させる効果はなかったが、この英雄で初めて実装された効果となる。
今まで追撃は重ねても足し算になってしまい効率が悪くなるというのが定説であったが、この効果の追加により追撃を重ねるメリットが生まれた形となり、これまでの常識を変えるかなり影響の大きい効果となる。
強化対象は【異常状態】の相手に限るものの、タイタン装備を活用することで相手をほぼ常時状態異常にするのはたやすい環境であるため、全追撃を強化する効果と考えても良いだろう。
【衰弱】の効果対象増加も、地味ではあるものの確実な強化に貢献してくれる。
単体強さ
仮想敵
ツバキは相手のスキルを止める効果を持つため、相手がどんな編成をしているかに依存する。
今回は、比較的追撃の強い組み合わせとして、以下の組を想定する。
①アリア&ティナ+デューク+アスカラングレー
上記編成は全兵種において利用でき、かつ一線で戦える強さを持つ組となるため、仮想敵の強さとしては妥当と思われる。
アリア&ティナ+デューク+アスカラングレーの追撃火力
アリア&ティナの追撃:専用スキル7補正込みで、((1.3*1.34+1.3)*3)*0.35=3.19
デュークの追撃:専用スキル7補正込みで、((1.3*1.34+0.8)*3*0.35)=2.67
アスカの追撃:専用スキル7補正込みで、(0.5*1.34+0.4)*6*0.4=2.57
合計火力としては、1+3.19+2.67+2.57=9.43 となる。
沈黙効果の強さ値
2体を沈黙させた場合、追撃火力が7/9になるため、ダメージ軽減率は、
(1+9.43*7/9)/9.43=0.884
強さ値換算で、1/0.884=1.13
専用スキル5を作成して3体を沈黙させた場合、
(1+9.43*6/9)/9.43=0.773
強さ値換算で、1/0.773=1.294
専用なし
攻撃力増加効果
前2列に攻撃+120%、最後列に攻撃+80%の効果が入るため、平均すると(120+120+80)/3=106.67
そのため、強さ値2.067
沈黙効果
別節で求めた通り、強さ値1.13
【衰弱】付与効果
各ラウンドに平均3体に衰弱を付与できると仮定すると、ダメージ軽減率は
(6+3/(1+0.3))/9=0.923
強さ値は、1/(0.923)=1.083
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+1.067*1.09)*1.13*1.083=2.647
これまでの強英雄と比べると、
ティナ&アリア(3.97~4.57)、アスカ(4.21)、ヒヨリ(3.72)、デューク(3.686)、クリムゾン・タイフーン(3.48)、スターフ(3.48)、デスコ(3.46)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、シンジ(2.549)、ミカ(2.37)、レイ(2.366)
単体性能としては若干控えめにはなるものの、ミカよりは高い数値となる。
沈黙効果が他の効果と被らないダメージ軽減手段になるため、編成時には数値よりも強力な効果とはなるものの、本領を発揮できるのは専用5を作ってからとなるだろう。
Lv5専用スキル持ち
沈黙効果
別節で求めた通り、強さ値1.294
【脆弱】【衰弱】強化効果
全ての【脆弱】【衰弱】を強化出来るため、ヒヨリやデスコ、デュークと組み合わせるとそれらの脆弱や衰弱も強化できるが、今回は簡単のために自身の衰弱のみを強化する効果と考える。
各ラウンドに平均3体に衰弱を付与できると仮定すると、ダメージ軽減率は
(6+3/(1+0.3*1.4))/9=0.901
強さ値は、1/(0.901)=1.11
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+1.067*1.09)*1.294*1.11=3.11
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ(4.955~5.25)、アスカ・ラングレー(4.33)、デューク(4.243)、クリムゾンタイフーン(4.13)、ジプシーデンジャー(4.07)、スターフ(3.93)、ヒヨリ(3.81~4.17)、ストライカー・エウレカ(3.555)、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、ミカ(2.725)
Lv5専用スキル持ちでも数値自体は若干控えめになるものの、海軍の攻撃強化枠としてはミカよりはかなり強い。
アリティナなどと比べ追撃などなしでこの強さであるため、組み合わせ時の強さはかなり高くなると想定される。
ちなみにこの時点でミカの専用7の数値(3.18)に迫る強さとなる。
専用スキルLv7持ち
アクティブスキル強化効果
【異常状態】の相手に対して、編成英雄の追撃の火力が+30%される。
強化対象が現状不明だが、仮に全ての追撃が1.3倍になる効果と考える。
タイタン装備の特殊効果を活用することで相手を異常状態まみれにすることは容易なため、追撃の内100%を強化することが出来ると考えてみる。
編成英雄としてデューク+ヒヨリを想定してみると、
デュークの追撃:専用スキル7補正込みで、((1.3*1.34+0.8)*3*0.35)=2.67
ヒヨリの追撃:専用スキル7補正込みで、(1.3*1.34*0.778+(1.3*1.34+0.4)*0.222)*5*0.35=3.2
ダメージの増加率は、(1+(2.67+3.2)*1.3)/(1+2.67+3.2)=1.256
【衰弱】付与効果
各ラウンドに平均4体に衰弱を付与できると仮定すると、ダメージ軽減率は
(5+4/(1+0.3*1.4))/9=0.8685
強さ値は、1/(0.8685)=1.15
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+1.067*1.09)*1.294*1.15*1.256=4.043
これまでの強英雄と比べると、
デューク:6.75~6.91
アスカ・ラングレー:6.24
デスコ:6.12
クリムゾン・タイフーン:5.64
スターフ:5.6
ストライカー・エウレカ:5.513
ヒヨリ:5.47~6.48
ジプシーデンジャー:5.18
碇シンジ:4.998
綾波レイ:4.32
ミカ:3.18
相変わらず数値自体は控えめなものの、あらゆる効果が既存英雄と別枠で強さを発揮できる効果になるため、組み合わせ時強さはかなりのものとなると予想される。
現行で最強格英雄であるミカを大幅に上回る強さを持っていることがその証明になるだろう。
組み合わせ時強さ値
組み合わせ時強さ値を求める際に、以下の前提を置いて計算を行った。
- 味方英雄の【脆弱】【衰弱】強化効果は考慮しない(ツールの仕様上反映が難しいため)
- 編成英雄のアクティブスキル強化効果は、【燃焼】や【拡散ダメージ】などの専用スキル対象外のダメージに関しては強化しないものとする
アクティブスキル強化効果は、他英雄の状態異常付与やタイタン装備での付与を合わせて、全てのアクティブスキルが強化できるものとする
なお、アクティブスキル強化効果を考慮するために専用スキル適応外の追撃を分離する処理を行ったため、一部編成に関して以前より強さ値が前後しているものがあるためご了承ください。
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
デューク | ティナ&アリア | ルーシィ | 38.20 |
デューク | ティナ&アリア | ヒヨリ | 35.84 |
デューク | ティナ&アリア | スターフ | 32.51 |
デューク | ティナ&アリア | クリムゾンタイフーン | 37.72 |
デューク | ミカ | ルーシィ | 39.60 |
デューク | ミカ | ヒヨリ | 35.67 |
デューク | ミカ | スターフ | 35.87 |
デューク | ミカ | クリムゾンタイフーン | 38.86 |
デューク | リンリン | ルーシィ | 33.30 |
デューク | リンリン | ヒヨリ | 30.78 |
デューク | リンリン | スターフ | 30.17 |
デューク | リンリン | クリムゾンタイフーン | 32.69 |
デスコ | ティナ&アリア | ルーシィ | 38.38 |
デスコ | ティナ&アリア | ヒヨリ | 35.97 |
デスコ | ティナ&アリア | スターフ | 32.57 |
デスコ | ティナ&アリア | クリムゾンタイフーン | 37.88 |
デスコ | ミカ | ルーシィ | 39.42 |
デスコ | ミカ | ヒヨリ | 36.37 |
デスコ | ミカ | スターフ | 35.66 |
デスコ | ミカ | クリムゾンタイフーン | 38.67 |
デスコ | リンリン | ルーシィ | 33.16 |
デスコ | リンリン | ヒヨリ | 30.59 |
デスコ | リンリン | スターフ | 29.99 |
デスコ | リンリン | クリムゾンタイフーン | 32.52 |
ツバキが入ることで以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
デューク | ツバキ | ルーシィ | 43.80 |
デューク | ツバキ | ヒヨリ | 43.09 |
デューク | ツバキ | スターフ | 35.93 |
デューク | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 43.37 |
デスコ | ツバキ | ルーシィ | 43.61 |
デスコ | ツバキ | ヒヨリ | 42.91 |
デスコ | ツバキ | スターフ | 35.58 |
デスコ | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 43.15 |
今までよく使われていたデスコミカクリムゾン編成と比べると、ミカ⇒ツバキに入れ替えを行うことで、強さ値が38.67⇒43.15へと強化される。
ツバキは専用5の時点でミカの専用7と同等の沈黙効果を得られるため、ほぼ上位互換と言ってよい。
ルーシィ、ヒヨリ、クリムゾンのいずれと組み合わせても強いが、数値に適応できていない点として【脆弱】の強化があるため、基本的にはヒヨリまたはクリムゾンと組ませるのが推奨となる。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
デューク | ティナ&アリア | ルーシィ | 88.28 |
デューク | ティナ&アリア | ヒヨリ | 86.75 |
デューク | ティナ&アリア | スターフ | 74.39 |
デューク | ティナ&アリア | クリムゾンタイフーン | 91.10 |
デューク | ミカ | ルーシィ | 100.86 |
デューク | ミカ | ヒヨリ | 98.34 |
デューク | ミカ | スターフ | 92.34 |
デューク | ミカ | クリムゾンタイフーン | 102.52 |
デューク | リンリン | ルーシィ | 79.39 |
デューク | リンリン | ヒヨリ | 77.41 |
デューク | リンリン | スターフ | 73.23 |
デューク | リンリン | クリムゾンタイフーン | 81.31 |
デスコ | ティナ&アリア | ルーシィ | 76.71 |
デスコ | ティナ&アリア | ヒヨリ | 75.35 |
デスコ | ティナ&アリア | スターフ | 64.74 |
デスコ | ティナ&アリア | クリムゾンタイフーン | 79.15 |
デスコ | ミカ | ルーシィ | 88.32 |
デスコ | ミカ | ヒヨリ | 86.05 |
デスコ | ミカ | スターフ | 80.86 |
デスコ | ミカ | クリムゾンタイフーン | 89.75 |
デスコ | リンリン | ルーシィ | 69.52 |
デスコ | リンリン | ヒヨリ | 67.73 |
デスコ | リンリン | スターフ | 64.12 |
デスコ | リンリン | クリムゾンタイフーン | 71.18 |
ツバキが入ることで以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
デューク | ツバキ | ルーシィ | 108.88 |
デューク | ツバキ | ヒヨリ | 125.07 |
デューク | ツバキ | スターフ | 87.78 |
デューク | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 121.30 |
デスコ | ツバキ | ルーシィ | 96.65 |
デスコ | ツバキ | ヒヨリ | 110.37 |
デスコ | ツバキ | スターフ | 78.34 |
デスコ | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 107.36 |
ヒヨリまたはクリムゾンと組み合わせる場合、ミカ⇒ツバキへの置き換えを行うことで、20%程度の大幅強化となる。
この強化幅は碇シンジ⇒エウレカ への置き換えや、シャルロッテ⇒ヴァレリーへの置き換えに近いほどの強化幅であり、かなり大幅な強化が感じられると思われる。
また前述のとおり、【脆弱】や【衰弱】の強化は今回の数値に含まれていないため、タイタン装備での強化も含めて数値以上に強くなる要素もある点が恐ろしい所。
まとめ
ツバキはミカの上位互換にあたる英雄であり、ミカをツバキに置き換えることで、海軍の大幅強化が期待できる。
専用5の段階でも十分な強さを誇るため、とりあえず専用5でも作り得な英雄である。
ラウンド開始時に沈黙効果を与えられる関係上、基地防衛の海軍にセットしておけば間違いない活躍をしてくれるため、海軍メインの人じゃなくても他の汎用英雄と合わせられるなら基地防衛専用英雄として育成を検討しても良いかもしれない。
専用7を作れば海軍の新しい絶対エースとして君臨できるため、現状強い部隊の多い陸軍に対して有利に立ち回ることが出来るだろう。
特に基地防衛を陸軍に依存しているプレイヤーも多いため、最強海軍で基地防衛をぶち抜くことが出来れば、かなり気持ちいい思いをすることが出来るだろう。
海軍使いの方であれば、育成は必須、と言っていいほどの英雄であるだろう。
すでにミカを育てているプレイヤーでも、ミカを2軍や基地防衛に回すことでそちらを強化できるため無駄がない。今までリンリンなどを使っていた部隊をミカに置き換えることが出来れば、大幅強化になるだろう。
間違いなく最強格の英雄であることは間違いなく、今後の海軍を引っ張っていく存在になっていくだろう。