5周年イベント第2弾として、新空軍英雄ユズハが追加された。ヴァレリーとかなり似通ったスキルを持つ英雄だが、実際どの程度強いのかを解説する。
ユズハのスキル
スキル効果
空軍ユニットへの【攻撃強化】効果、【挑発】付与効果の2つの効果を持つ。
【攻撃強化】効果
全ての空軍ユニットに125%の【攻撃強化】が入り、強化幅は全英雄で最高値である。
ヴァレリーでも前2列に+120%、後列に+105%であり、前2列は5%程度の差であるものの、最後列は20%も差があるため、最後列の火力はヴァレリーをも上回る形になる。
単純にこの効果だけで強い。
【挑発】付与効果
ヴァレリーの【偽装】に非常に似通った効果。一応別枠扱いなので、【偽装】との共存も可能。
【挑発】付与時にダメージ増加+50%のバフが入る。【偽装】は専用スキル7未満だと+25%だったため、ダメ増効果は単純に倍の効果を持つ形になる。ただし、最大値は200%であり、専用7を持ったヴァレリーと比べると特に優位点はない。
また、ダメージを受けた際に【挑発】を1枚消費してダメージを50%軽減する。この効果はヴァレリーの【偽装】と完全に同等。
【挑発】消費時に50%の確率で相手3体に【燃焼】を付与する効果も持つ。これもヴァレリーの専用5を持った時の【偽装】の効果と同等のものである。
全体的に【偽装】の専用スキルでの追加効果を先取りで持っているような効果であり、専用スキルなしの状態だと【偽装】を大きく上回るが、専用スキル7を持った状態の【偽装】とは、ほぼ全く同じ効果を持つと考えて良いだろう。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
ラウンド開始時に【燃焼】を付与する効果、【挑発】の効果対象を前2列から全体に拡張する効果を持つ。
ラウンド開始時の燃焼付与は、ミスティやストームシャドーと共通する効果であり、ミスティの燃焼再付与コンボに貢献できる。
ヴァレリーは【偽装】を消費した後でしか燃焼を付けられなかったため、先手を取った場合でも燃焼をばらまけるのは優位点になる。
【挑発】の効果対象を拡大できる効果は非常に強い効果。
ヴァレリーと比べて最後列の【攻撃強化】の数値が高い点と合わせて、最後列も強く使うことが出来る。
包囲戦術との相性はイマイチだが、ミスティやストームシャドーと合わせて全軍空軍で編成する場合には単純な強みとして活用できるだろう。
Lv7専用スキル
【挑発】の付与数を+1枚する効果と、前2列の【攻撃強化】を+30%する効果を得る。
【挑発】+1枚は非常に強く、ヴァレリーの専用5で得られる効果と同等だが、こちらは最後列まで範囲が拡張されているため、合計9枚増やすことが出来るのでより強力な効果となる。
【攻撃強化】+30%する効果も非常に強力なものの、ヴァレリーの+40%と比べると少しだけ控えめな数値。
最終値としては、ヴァレリーは前2列が160%、最後列が105%になるが、ユズハは前2列が155%、最後列が125%になる。平均するとそこまで差がない感じ。
ただし、スキル効果そのものでの数値が高いユズハのほうが専用スキルでのスキル強化の恩恵を受けやすいため、そこも考慮するとユズハのほうが若干強くなるだろう。
単体性能
ヴァレリーとの性能比較を中心に見たいため、基本的にヴァレリーの強さ計算時と同じ前提を置いて計算を行う。
仮想敵
【挑発】効果により最初の1回のダメージを軽減できるが、1ラウンドあたりに何度攻撃を受けるか、1発あたりのダメージはいくつのなのかによって影響が異なる。
現在はあまり使われていないが、ヴァレリー計算時の設定を合わせるため、下記編成を想定してみる。
①ジプシーデンジャー+ストライカーエウレカ+綾波レイ
ジプシー+エウレカ+レイの攻撃回数
各英雄の1ラウンドあたりの追撃回数の期待値は以下のようになる。
ジプシーの追撃:専用スキル7補正込みで、3*0.3*9=8.1
エウレカの追撃:専用スキル7補正込みで、3*0.35*6=6.3
綾波レイの追撃:専用スキル7補正込みで、2*0.375*9=6.75
通常攻撃と合わせると、9+8.1+6.3+6.75=30.15
【挑発】の効果
30.15回撃たれる攻撃+追撃のうち、6回のダメージを33.33%軽減させる。
((30.15-6)+(6*0.6666))/30.15=0.93365
最終ダメージを6.63%軽減させる効果と捉えることが出来る。
Lv5専用スキル装備で9回のダメージを33.33%軽減できるため、
((30.15-9)+(9*0.6666))/30.15=0.900
最終ダメージを約10%軽減させる効果と捉えることが出来る。
Lv7 専用スキル装備で18回のダメージを33.33%軽減できるため、
((30.15-18)+(18*0.6666))/30.15=0.800
最終ダメージを約20%軽減させる効果と捉えることが出来る。
なお、これは理想値であり、以下のような点で実用上は少し数値が下がる。
- ラウンド内で1度の攻撃を受けなかったユニットが居た場合、その分恩恵は下がる
- 相手が海軍or空軍の場合、通常攻撃で3枚はがされる。特に対空軍では通常攻撃3回で全てのユニットがはがされてしまう
- 一部のユニットが壊滅し、穴ぼこになってしまった場合、付与できる挑発の合計枚数が減るため恩恵が下がる
これらの影響を全て考慮することは難しいため、今回は理想値を用いて強さの計算を行う。
専用スキルなし
攻撃力増加効果
全体に125%の攻撃強化が入るため、強さ値2.25
【挑発】のダメージ増加効果
毎ラウンド、50%のダメージ増加効果が入る。
ヴァレリーの計算時と同じダメ増300%の環境を想定すると、
1ターン目:(1+3+0.5)/(1+3)=1.125
2ターン目以降:(1+3+1)/(1+3)=1.25
各ターンの重みを1ターン目60%、2ターン目以降40%と仮定すると、
1.125*0.6+1.25*0.4=1.175
適応は前2列のため、2/3して、1+(0.175*2/3)=1.1167
よって、強さ値1.1167
なお、現環境に合わせてダメ増500%の環境を想定すると、
1ターン目:(1+5+0.5)/(1+5)=1.0833
2ターン目以降:(1+5+1)/(1+5)=1.167
各ターンの重みを1ターン目60%、2ターン目以降40%と仮定すると、
1.083*0.6+1.167*0.4=1.1166
適応は前2列のため、2/3して、1+(0.1166*2/3)=1.0778
現環境では強さ値1.0778相当となると思われる。
【挑発】のダメージ軽減効果
仮想敵の節で求めたように、最終ダメージ6.63%軽減とほぼ等価になるため、
1/(1-0.0663)=1.071
強さ値1.071
燃焼効果
【挑発】消費時に確率で付与する効果だが、発動機会が非常に多く、ほぼ常時相手に50%の燃焼効果を付与する効果となる(同英雄による燃焼は重ね掛け不可)。
最序盤のうちは燃焼が付与されていないユニットも存在するため、仮に半分の価値として期待値25%の追撃と等価と想定すると、
強さ値1.25
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点考慮で、
ヴァレリーと同じ環境想定:(1+1.25*1.09) * 1.1167* 1.071*1.25=3.532
現環境に合わせる:(1+1.25*1.09) * 1.0778*1.071*1.25=3.409
これまでの強英雄と比べると、
アスカ(4.21)、アリア&ティナ(3.97~4.57)、デューク(3.686)、ミスティ(3.43~4.24)。ジプシー(3.34)、ストームシャドー(3.122)、エウレカ(3.08)、 アエラ(3.01)、ヴァレリー(2.55)、シンジ(2.549)、シアン(2.4~2.55)、レイ(2.366)
ダメ増効果が最初から1枚当たり50%あったり、燃焼付与効果があったりなど、ヴァレリーの専用5~7で追加される効果をはじめから持っているため、専用なし状態ではヴァレリーを大きく上回る形になる。
全攻撃強化系英雄の中でも、最上級の性能と考えて良いだろう。
Lv5専用スキル持ち
【挑発】のダメージ増加効果
【挑発】の効果対象が全体になるため、
ヴァレリー計算時と同じダメ増300%想定:1.175
現環境に合わせてダメ増500%想定:1.1166
【挑発】のダメージ軽減効果
仮想敵の節で求めたように、最終ダメージ10%軽減とほぼ等価になるため、
1/(1-0.1)=1.111
強さ値1.111
燃焼効果
ラウンド開始時に50%の燃焼を3体に付与する効果を得る。
【挑発】消費時の燃焼と合わせると、
1+(0.25+0.5*3/9)=1.42
強さ値1.42
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点考慮で、
ヴァレリーと同じ環境想定:(1+1.25*1.09) * 1.175* 1.111*1.42=4.38
現環境に合わせる:(1+1.25*1.09) * 1.1166* 1.111*1.42=4.16
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ(4.955~5.25)、アスカ・ラングレー(4.33)、デューク(4.243)、ジプシーデンジャー(4.07)、ミスティ(4.00~5.07)、ストームシャドー(3.88)、ヴァレリー(3.627)、ストライカー・エウレカ(3.555)、アエラ(3.42)、綾波レイ(3.266)、シアン(2.642~3.027)、碇シンジ(2.906)
専用5装備時でもヴァレリーを大きく上回るが、単体性能としてはラウンド開始時の燃焼付与効果の恩恵が大きく、【偽装】と【挑発】の比較という点では、【偽装】は専用5時点で合計12枚なのに対し【挑発】は9枚であるため、編成時強さとしてはそこまで大差ない形かもしれない。
Lv7専用スキル持ち
Lv7専用スキルによって、攻撃力増加効果が強化され、【挑発】の枚数が+1枚される。
攻撃力増加効果
前2列に155%、後列に125%入るので、平均すると(155+155+125)/3=145
よって、強さ値2.45
【挑発】のダメージ増加効果
【挑発】の枚数が+1枚されるため、
ヴァレリー計算時と同じダメ増300%想定:1.35
現環境に合わせてダメ増500%想定:1.233
【挑発】のダメージ軽減効果
仮想敵の節で求めたように、最終ダメージ20%軽減とほぼ等価になるため、
1/(1-0.2)=1.25
強さ値1.25
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点考慮で、
ヴァレリーと同じ環境想定:(1+1.45*1.09) * 1.35* 1.25*1.42=6.18
現環境に合わせる:(1+1.45*1.09) * 1.233* 1.25*1.42=5.64
他のトップクラスのLv7専用持ち英雄と比較すると
アリア&ティナ:7.92~8.71
ストームシャドー:6.98~7.12
デューク:6.75~6.91
アスカ・ラングレー:6.24
ストライカー・エウレカ:5.513
ジプシーデンジャー:5.18
ミスティ:5.034~6.587
碇シンジ:4.998
アエラ:4.528
ヴァレリー:4.47
綾波レイ:4.32
シアン:3.489~4.422
ヴァレリーをかなり上回り、全英雄の中でもかなり上位の強さを誇る形になる。
現状で最強クラスのヴァレリーのほぼ完全上位互換になるような英雄であるため、めちゃくちゃに強いのは間違いない。
ヴァレリーをユズハに置き換える価値があるかどうかは編成時強さ値を参照されたい。
組み合わせ時強さ値
ヴァレリーはダメ増バフが500%前提で強さ値補正済み。そのためこれまでの強さ値より少し低めになっている。
ミスティは追撃が常時9体に当たることを想定する(少し過大評価気味)。
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ストームシャドー | ヴァレリー | ミスティ | 45.09 |
ストームシャドー | ヴァレリー | アスカ・ラングレー | 39.63 |
ストームシャドー | シャルロッテ | ミスティ | 37.71 |
ストームシャドー | シャルロッテ | アスカ・ラングレー | 32.74 |
ストームシャドー | アリア&ティナ | アスカ・ラングレー | 35.15 |
ストームシャドー | シアン | アエラ | 33.61 |
ストライカー・エウレカ | ヴァレリー | ミスティ | 47.68 |
ストライカー・エウレカ | ヴァレリー | アスカ・ラングレー | 42.53 |
ストライカー・エウレカ | シャルロッテ | ミスティ | 38.10 |
ストライカー・エウレカ | シャルロッテ | アスカ・ラングレー | 33.90 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | アスカ・ラングレー | 37.70 |
ストライカー・エウレカ | シアン | アエラ | 35.51 |
デューク | ヴァレリー | ミスティ | 48.39 |
デューク | ヴァレリー | アスカ・ラングレー | 42.87 |
デューク | シャルロッテ | ミスティ | 40.55 |
デューク | シャルロッテ | アスカ・ラングレー | 35.55 |
デューク | アリア&ティナ | アスカ・ラングレー | 37.55 |
デューク | シアン | アエラ | 36.13 |
ユズハが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ストームシャドー | ユズハ | ミスティ | 47.70 |
ストームシャドー | ユズハ | アスカ・ラングレー | 41.74 |
ストライカー・エウレカ | ユズハ | ミスティ | 47.16 |
ストライカー・エウレカ | ユズハ | アスカ・ラングレー | 42.14 |
デューク | ユズハ | ミスティ | 51.13 |
デューク | ユズハ | アスカ・ラングレー | 45.04 |
ミスティ | ユズハ | ヴァレリー | 41.16 |
ストームシャドーまたはデュークと合わせる場合はヴァレリーを上回る形となるが、5%程度の強化であり、そこまで大幅な強化となるわけではない。
ストライカー・エウレカと合わせる場合は、前2列を中心に強化できるヴァレリーのほうが強くなる形になる。
シャルロッテなどを置き換えた場合は大幅強化となるため、シャルロッテを1軍起用している場合は置き換えの価値はある。
ヴァレリーを置き換えて強化というより、ストーム・ユズハ・ミスティ(47.70)とエウレカ・ヴァレリー・アスカ(42.53)のガチ空軍2ライン組めるようになるのが、一番の強化要素となるだろう。
ちなみに、ミスティ+ユズハ+ヴァレリーという、鉄壁なしの燃焼特化編成でも結構強い。とはいえ、鉄壁英雄も潤沢になってきた昨今ではそこまで鉄壁英雄を温存する意味は薄いだろう。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ストームシャドー | ヴァレリー | ミスティ | 124.08 |
ストームシャドー | ヴァレリー | アスカ・ラングレー | 110.73 |
ストームシャドー | シャルロッテ | ミスティ | 103.09 |
ストームシャドー | シャルロッテ | アスカ・ラングレー | 92.19 |
ストームシャドー | アリア&ティナ | アスカ・ラングレー | 90.11 |
ストームシャドー | シアン | アエラ | 108.76 |
ストライカー・エウレカ | ヴァレリー | ミスティ | 119.48 |
ストライカー・エウレカ | ヴァレリー | アスカ・ラングレー | 107.85 |
ストライカー・エウレカ | シャルロッテ | ミスティ | 92.02 |
ストライカー・エウレカ | シャルロッテ | アスカ・ラングレー | 84.15 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | アスカ・ラングレー | 86.16 |
ストライカー・エウレカ | シアン | アエラ | 102.64 |
デューク | ヴァレリー | ミスティ | 122.02 |
デューク | ヴァレリー | アスカ・ラングレー | 108.42 |
デューク | シャルロッテ | ミスティ | 101.28 |
デューク | シャルロッテ | アスカ・ラングレー | 90.11 |
デューク | アリア&ティナ | アスカ・ラングレー | 89.18 |
デューク | シアン | アエラ | 107.31 |
ユズハが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ストームシャドー | ユズハ | ミスティ | 144.16 |
ストームシャドー | ユズハ | アスカ・ラングレー | 127.94 |
ストライカー・エウレカ | ユズハ | ミスティ | 128.31 |
ストライカー・エウレカ | ユズハ | アスカ・ラングレー | 115.95 |
デューク | ユズハ | ミスティ | 141.85 |
デューク | ユズハ | アスカ・ラングレー | 125.41 |
ミスティ | ユズハ | ヴァレリー | 94.63 |
専用7を装備した状態では、ヴァレリーを大きく上回る強さを誇る。
特に、ストームシャドー+ミスティとの組み合わせでは、最後列の空軍を有効活用できるため相性が良い。
浮いたヴァレリーを使って2軍も大幅強化できるので、空軍使いであれば育成推奨の英雄と言えるだろう。
その気になれば強さ値100以上の編成を3ライン組むことが出来、ストーム+ユズハ+ミスティ(144.16)、エウレカ+ヴァレリー+アスカ(107.85)、デューク+シアン+アエラ(107.31)のような編成が考えられる。
ただ、空軍は陸軍と違ってユニット数の担保が難しいため、3軍編成は現実的でないだろう。
むしろ、陸軍でエウレカとデュークを使っている場合、空軍はストーム+シアン+アエラ(108.76)の通常攻撃特化とミスティ+ユズハ+ヴァレリー(94.63)の燃焼特化編成のかなり強い2ラインを組めるのが強みとなるかもしれない。
まとめ
ユズハはヴァレリーの上位互換にあたる英雄であり、攻撃強化英雄としては最強クラスの英雄である。
ただし、専用5時点ではヴァレリーをそこまで大幅には上回らないため、ヴァレリーを既に育てているなら無理して置き換える必要はないだろう。
シャルロッテなどを使用している場合はユズハとの置き換えでかなりの強化が期待できる。
専用7まで作る場合は、ヴァレリーの置き換えでかなりの強化となるため、空軍使いなら育成推奨となる。
浮いたヴァレリーを使って2軍の空軍や基地防衛を大幅強化できるため、空軍の安定性向上にかなり貢献してくれるだろう。