新英雄 アイリス(アルビダ)の強さ評価【ビビッドアーミー / TOPWAR】

ビビッドアーミー
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新海軍英雄として、アイリス(TopWar:アルビダ)が追加された。ミーク(武装)に近い性能を持った海軍鉄壁英雄だが、実際どの程度強いのか解説する。

アイリスのスキル

スキル効果

海軍ユニットに対する【鉄壁】効果、海軍ユニットでの追撃効果、追撃発動後の衰弱付与効果、追撃発動後の【軽甲】【重甲】付与効果の4つの効果を持つ。

【鉄壁】効果

ミーク(武装)と全く同等の、40%の【鉄壁】を付与する。他の鉄壁英雄と比べて差別化点はない。

追撃効果

ランダムな敵3体に95%の追撃を行う。ミークと比べて5ポイントだけ高く、合計ダメージは15ポイント高い。

【衰弱】付与効果

追撃後、ランダムな敵3体に15%の衰弱を付与する。また、この衰弱は未付与の対象を優先する。ミーク(武装)と付与数と倍率は同じものの、付与対象に差がある。

ミーク(武装)→追撃が当たった相手に付与する。追撃により相手スタックが全滅した場合、衰弱を付与できない。

アイリス→追撃後に、改めてランダムな3体を選んで衰弱を付与する。追撃によって敵ユニットが壊滅した場合でも、そのユニット以外のユニットに衰弱を付与することができる。

基本的に、ミーク(武装)よりも無駄になるリスクが少なく、若干ではあるものの使いやすくなっている。

【軽甲】【重甲】付与効果

追撃後、ランダムな味方3体に15%の【軽甲】を、また別なランダムな味方3体に15%の【重甲】を付与する。また、この【軽甲】と【重甲】は未付与の対象を優先する。

ミーク(武装)が【衰弱】ではない相手に追撃が当たったとき限定の効果と、非常に使いづらさがあったのに対し、こちらは追撃後無条件で、かつ未付与の対象を優先して付与することができるため、非常に効率的に【軽甲】【重甲】を行き渡らせることができる

【軽甲】【重甲】の効果自体はそこまで強力ではないものの、【被ダメージ減少シールド】の枚数を安定して稼げるため、コレット等の【被ダメージ減少シールド】の枚数に応じて強化される英雄と非常に相性が良い。

能力ボーナス

Lv5専用スキル

【鉄壁】のラウンド数が1増加し、【衰弱】【軽甲】【重甲】の付与数が4~5に増加する。

【鉄壁】のラウンド数増加はいつもの効果として、追加の効果がミーク(武装)が単純に追撃火力を+25%させる効果だったのに対し、こちらは状態異常の付与数が増える効果。

沈黙型の海軍の場合は火力不足が課題になるためミーク(武装)のほうが強化の恩恵を受けやすいと思うが、【被ダメ減少シールド】型の海軍で使うなら、こちらの方が強化幅は大きくなるだろう

Lv7専用スキル

【鉄壁】の効果が+10%される効果と、アクティブスキル追撃数が5回に増加する効果を持つ。

【鉄壁】の数値強化はいつもの効果。

アクティブスキル追撃数増加は、ミーク(武装)が4~5回への増加だったため、こちらの方が強化幅が少し大きい。

Lv5専用スキルでの強化値を考えると、最終的にもミーク(武装)のほうが火力に優れる形になるが、Lv5専用スキル時点と比べると差は小さくなる。

ミーク(武装)は追撃数が増えることで衰弱の付与数が増える恩恵もあったが、こちらは状態異常の数は一切変わらない点は注意。

ミーク(武装)は専用7の段階で衰弱の付与数も4~5個になるため、アイリスとミーク(武装)の差は、追撃火力が若干下がる代わりに【軽甲】【重甲】の付与数が劇的に増える、という点になる。

単体性能

仮想敵

軽甲および重甲効果を評価するためには、通常攻撃のダメージとスキルダメージの割合を仮定する必要がある。

ルーシィとの比較を行うため、ルーシィの強さ計算時に用いた以下の組を想定する。

①アリア&ティナ+デューク+アスカラングレー

現行でも最低限通用する編成になるため、実際の強さと大きく乖離することはないと思われる。

アリア&ティナ+デューク+アスカの追撃火力

アリア&ティナの追撃:専用スキル7補正込みで、1+((1.3*1.34+1.3)*3)*0.35=4.19

デュークの追撃:専用スキル7補正込みで、1+((1.3*1.34 + 0.8)*3*0.35)=3.67

アスカの追撃:専用スキル7補正込みで、(0.5*1.34+0.4)*6*0.4=2.57

合計火力としては、4.19+3.67+2.57=10.43 となる。

追撃の単発火力の期待値は((1.3 * 1.34 + 0.8)*3*0.35+(1.3 * 1.34+1.3)*3*0.35+(0.5*1.34+0.4)*6*0.4)/(3*0.35+3*0.35+6*0.4)=187.36%

【軽甲】【重甲】の強さ値

【軽甲】は通常攻撃の40%を15%軽減する効果、【重甲】は仮想編成の追撃単発火力の187.36%を15%軽減する効果と捉える。

付与数の期待値が、1ラウンドあたり専用5未満で9枚、専用5以上で13.5枚として計算を行う。

専用スキル5未満

【軽甲】【重甲】のダメージ軽減率は、

(0.8+0.4/1.15+10.43-(1.8736-1.8736/(1+0.15)))/(1.2+10.43)=0.9745

被ダメージを2.55%低減させる効果と同等になるため、強さ値1.026

専用スキルLv5以上

【軽甲】【重甲】のダメージ軽減率は、

(0.8+0.4/1.225+10.43-(1.8736-1.8736/(1+0.225)))/(1.2+10.43)=0.964

被ダメージを3.6%低減させる効果と同等になるため、強さ値1.037

コレットとの相乗効果に関して

被ダメージ減少シールドの付与数が増えることによるコレットとの相性の良さが売りの英雄ではあるが、実際どのタイミングで【軽甲】や【重甲】が付与されて、どのタイミングで敵の攻撃を受けてはがれるのか、運に作用される要素も非常に大きく、正確に相乗効果を見積もることは困難である。

そのため、コレットと同時編成した際の強さは英雄トライアルでの評価に任せるとして、単体性能に関してはコレットの強化を考えない数値で評価を行う。

専用スキルなし

【鉄壁】効果

受けるダメージが40%軽減されるため、

1/(1-0.4)=1.667(ただし、1ターン目のみ)

各鉄壁英雄と同様に各ターンの重みを、1ターン目60%、2ターン目以降40%と仮定すると、

1+(0.667 * 0.6)=1.4002

追撃効果

95%の追撃を3回行い、確率が約33.4%であるため、

1+(0.95*3*0.334)=1.952

【衰弱】付与効果

【衰弱】がついていない敵に優先して【衰弱】を付与するため、相手に常時15%の衰弱が付与されていると仮定する。

1/(1/(1+0.15))=1.15

【軽甲】【重甲】付与効果

別節で求めた通り、強さ値1.026

合計強さ値

専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、

(1+0.4002*1.09)*(1+0.952*1.09)*(1+0.15)*1.026=3.45

これまでの強英雄と比べると、

ティナ&アリア(3.97~4.57)、ソフィ(4.40)、アスカ(4.21)、ルーシィ(3.95)、ヒヨリ(3.72)、デューク(3.686)、クリムゾン・タイフーン(3.48)、スターフ(3.48)、デスコ(3.46)、ミーク(武装)(3.416)、ノーラ(3.35)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、ツバキ(2.647)、シンジ(2.549)、ミカ(2.37)、レイ(2.366)

ミークよりほんの少し強いくらい。【軽甲】【重甲】が使いやすくなった点以外は、ミークと同等の感覚で使える。

Lv5専用スキル持ち

【鉄壁】のターン数が1ラウンドのび、アクティブスキルのダメージが+25%される。

【鉄壁】効果

各鉄壁英雄と同様に各ターンの重みを、1~2ターン目90%、3ターン目以降10%と仮定すると、

1+(0.667 * 0.9)=1.6003

【軽甲】【重甲】付与効果

別節で求めた通り、強さ値1.037

合計強さ値

専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、

(1+0.6003*1.09)*(1+0.952*1.09)*(1+0.15)*1.037=4.02

これまでの強英雄と比べると、

アリア&ティナ(4.955~5.25)、ソフィ(4.7)、ミーク(武装)(4.437)、アスカ・ラングレー(4.33)、デューク(4.243)、クリムゾンタイフーン(4.13)、ジプシーデンジャー(4.07)、ルーシィ(3.95)、スターフ(3.93)、ヒヨリ(3.81~4.17)、ノーラ(3.73)、ストライカー・エウレカ(3.555)、ツバキ(3.11)、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、ミカ(2.725)

追撃が弱いため、他英雄と比べて単体性能は控えめ。

コレットと組み合わせて、【被ダメ減シールド】の増加による強化幅に期待する形になる。コレットと組ませないなら、ミークやデュークで十分。

専用スキルLv7持ち

【鉄壁】効果が10%強化される効果と、アクティブスキル回数が5回に増える効果を持つ。

【鉄壁】効果

受けるダメージが50%軽減されるため、

1/(1-0.5)=2(ただし、1~2ターン目のみ)

各鉄壁英雄と同様に各ターンの重みを、1~2ターン目90%、3ターン目以降10%と仮定すると、

1+(1* 0.9)=1.9

追撃効果

95の追撃を5回行い、確率が約33.4%であるため、

1+((0.95)*5*0.334)=2.587

合計強さ値

専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、

(1+0.9*1.09)*(1+1.587*1.09)*(1+0.15)*1.037=6.44

これまでの強英雄と比べると、

  アリア&ティナ:7.92~8.71
  ソフィ:6.84
  ミーク:6.78
  デューク:6.75~6.91
  アスカ・ラングレー:6.24
  デスコ:6.12
  ルーシィ:6.00
  クリムゾン・タイフーン:5.64
  スターフ:5.6
  ストライカー・エウレカ:5.513
  ヒヨリ:5.47~6.48
  ジプシーデンジャー:5.18
  碇シンジ:4.998
  ノーラ:4.87
  綾波レイ:4.32
  ツバキ:4.043
  ミカ:3.18

計算前提の違いから少し数値の差が出ているが、ミークとほぼ同様の性能。

ミークとの差はコレットとの編成相性の部分のみになるため、そこの差は英雄トライアルの結果を参照されたい。

組み合わせ時強さ値

コレットとの編成相性を含めることが難しく、かつそれを含めない場合ミーク(武装)とほぼ全く同じ性能になるため、組み合わせ時強さ値の計算は省略する。

ミーク(武装)と全く同じ使用感と思っていただいて問題はないかと思われる。

実践編

英雄トライアルで、実際に使った際の強さを確認する。

比較対象として、以下の編成を試す。

  • ①ミーク(武装)+マリナ+コレット
  • ②ミーク(武装)+ノーラ+ソフィ
  • ③アイリス+マリナ+コレット
  • ④アイリス+ノーラ+ソフィ

対戦相手としては、各兵種の代表的な編成である以下を試す。

  • ルネ+カトレア+シャーリー
  • ルネ+アカネ+ミヤ
  • ノルシュ+リヴィア+ルチル
  • ノルシュ+メイメイ+ビスコット

バフは以下の通り。兵種相性を0にしている点は要注意。

トライアル結果

以下の表は、英雄トライアルで戦わせた時の残存HPを記載した表である。

ミーク(武装)と比べて結果が良くなっているポイントがほとんど存在しなかった。

乱数の影響もあるかもしれないが、マリナ+コレット編成であっても結果が全くよくなっていない始末であり、ミーク(武装)→アイリスへの入れかえによるメリットは一切確認できなかった。

結論として、デュークやミーク(武装)が育成であればアイリスを育成する意義は限りなく薄いだろう。

ミークを2軍海軍に回したり、デュークを他兵種に回したりできる点が唯一のメリットであり、それらを目的とする人以外は一切育てる必要がないだろう。

とはいっても、別にこの英雄が絶望的に弱いわけではなく、ミーク(武装)とほぼ全く同等の性能は持っていないため、海軍の鉄壁英雄が全く育っていないプレイヤーであれば育ててもよいだろう。

まとめ

アイリスはミーク(武装)とかなり似たスキルを持った英雄であるが、ミーク(武装)と比べてほとんど強化点がなく、すでに鉄壁枠が育成済みであれば育てる意義のほとんどない英雄といえる。

ただし、性能自体は弱いわけではなく、最先端の鉄壁英雄の一人ではあるため、最前線で戦えるラインを1つでも増やしたいプレイヤーであれば育成を考えてもよい英雄だろう。

海軍鉄壁枠が育成済みならスルー推奨、鉄壁枠がいないなら育成推奨、という非常にわかりやすい立ち位置の英雄ともいえるだろう。

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