新陸軍英雄としてクラリス(TopWar:キリー)が追加された。サーヤ(ブリュンヒルド)に代わってフェルム(Topwar:ネル)と合わせて活躍できそうな英雄だが、実際どの程度強いのかを解説する。
クラリスのスキル
スキル効果
陸軍ユニットに対する【開戦シールド】効果、陸軍ユニットでの追撃効果、磁気波動付与効果の3つの効果を持つ。
【開戦シールド】効果
陸軍ユニットに65%の開戦シールド効果が入る。陸軍向けとしては、スネークアイズの50%やアスカの55%を超えて最高峰の数値となる。
一番の比較対象となるサーヤと比較すると、前2列はサーヤの40%を大きく上回るが、最後列はサーヤの80%を下回る。
エウレカ起用時にはサーヤの後列が堅くなる強みが出ることはあるが、総合的に見るとクラリスのほうが優れた数値を持っていると言えるだろう。
追撃効果
ランダムな敵3体に80%の追撃を行う。発動確率は検証の結果35%程度の可能性が高い。
追撃火力は80%×3=240%で、アスカやアリア&ティナなどの強力な追撃を持つ英雄よりは控えめな数値。
サーヤと違い前2列などの縛りは無いため、追撃においてもサーヤを上回る形になる。
磁気波動付与効果
味方ユニットが通常攻撃後、確定で相手2体に40%の磁気波動を付与する。
サーヤが持っていたスキルと同様のスキルだが、サーヤは前2列のみ、かつ付与する磁気波動の数値も30%と低かったため、磁気波動付与もサーヤを上回る形となる。
全てのスキルにおいてサーヤを上回っているため、基本的にサーヤの完全上位互換にあたる英雄となるだろう。
フェルムと合わせてかなり強い英雄になると予想される。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【磁気波動】の付与数が1増加し、更に数値が60%にまで増加する。
強みとなる【磁気波動】付与効果を強烈に強化できるためかなり強い効果であるが、なんと驚くべきことにサーヤのLv7専用スキルと全く同じ効果になる。
サーヤがLv5専用スキルで持っていた追撃強化効果はないものの、元々サーヤの1.5倍の追撃期待値を持つため、全く問題はないだろう。
Lv7専用スキル
【磁気波動】の付与数が更に+1され、追撃火力も+50%と大幅強化される。
当然めちゃくちゃ強い。
Lv5専用スキルの段階でかなり強いためLv7専用スキルを作らずとも活躍できそうだが、当然Lv7専用スキルを作ることで更にワンランク上げられるのは恐ろしいところだ。
単体強さ
【磁気波動】の扱いに関して
サーヤの評価時と同様に、磁気波動のダメージタイミングが通常の追撃と比べて遅い点を考慮して少し評価を下げる。
100%程度の追撃で1台削れると仮定して、以下のように補正を入れる。
ちなみに、フェルムと組ませる場合であればほとんどの磁気波動は即時発動可能なため、下記補正は気にする必要はない。
専用スキルLv4以下の場合
【磁気波動】で1ラウンドに与えるダメージの合計は、40%×2×9=720%。
仮にフェルムと組ませて120%の攻撃力増加が入っているとすると、1584%
本来なら15台削れたものが削れなくなるため、1スタック35台と仮定すると、
(35*9-15)/(35*9)=0.952
そのため、価値は0.952倍になる。
専用スキルLv5以上6以下の場合
【磁気波動】で1ラウンドに与えるダメージの合計は、60%×3×9=1620%。
仮にフェルムと組ませて120%の攻撃力増加が入っているとすると、3564%
本来なら35台削れたものが削れなくなるため、1スタック35台と仮定すると、
(35*9-35)/(35*9)=0.889
そのため、価値は0.889倍になる。
専用スキルLv7以上の場合
【磁気波動】で1ラウンドに与えるダメージの合計は、60%×4×9=2160%。
仮にフェルムと組ませて120%の攻撃力増加が入っているとすると、4752%
本来なら47台削れたものが削れなくなるため、1スタック35台と仮定すると、
(35*9-47)/(35*9)=0.851
そのため、価値は0.851倍になる。
専用スキルなし
開戦シールド効果
65%の開戦シールドが入るため、橙色シールド+装備改造Tier20+英雄の絆が入っている前提で、
(1 + 0.45 + 0.65) / (1 + 0.45) =1.448
強さ値1.448
【磁気波動】効果+追撃
【磁気波動】効果の火力は、40%×2=80%。
前述した通り0.952倍の補正を入れると、76.16%。
追撃は、3*80%*0.35=84%
合わせて160.16%の追撃と等価となるため、
強さ値2.60
ちなみにフェルムと組ませて磁気波動をほぼ即時発動できると仮定した場合は、補正を入れずに強さ値2.64となる。
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.448*1.09)*(1+0.7616+0.84*1.09)=3.98
フェルムと組ませて磁気波動をほぼ即時発動した場合は
(1+0.448*1.09)*(1+0.8+0.84*1.09)=4.04
これまでの強英雄と比べると、
アスカ(4.21)、アリア&ティナ(3.97)、フェルム(3.79~4.05)、デューク(3.686)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、スネークアイズ(3.04)、 アンジェラ(2.898)、サーヤ(2.876)、シンジ(2.549)、レイ(2.366)、アズイール(2.168)
端的に言ってかなり化け物クラスのスペックであり、あのアリア&ティナと同等程度の強さとなる。
燃焼と違って磁気波動は5つまでスタックできるため、フェルムと組ませなくてもかなり強そう。
とはいえ、磁気波動の付与数がかなり多いためスタック上限に引っかかる可能性はあるので、可能な限りフェルムと組ませたいところだ。
専用スキルLv5持ち
【磁気波動】効果+追撃効果
【磁気波動】効果の火力は、60%×3=180%。
前述した通り0.889倍の補正を入れると、160.02%。
追撃は、3*80%*0.35=84%
合わせて244.02%の追撃と等価となるため、
強さ値3.44
ちなみにフェルムと組ませて磁気波動をほぼ即時発動できると仮定した場合は、補正を入れずに強さ値3.64となる。
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.448*1.09)*(1+1.6002+0.84*1.09)=5.23
フェルムと組ませて磁気波動をほぼ即時発動した場合は
(1+0.448*1.09)*(1+1.8+0.84*1.09)=5.53
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ(4.955)、フェルム(4.92~5.79)、アスカ・ラングレー(4.33)、スネークアイズ(4.32)、デューク(4.243)、ジプシーデンジャー(4.07)、サーヤ(3.6)、ストライカー・エウレカ(3.555)、、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、アズイール(2.7)
Lv5専用スキル段階で、過去の全ての英雄を超える最強の英雄となる。
今までの英雄の専用7クラスの強化が入るため、えげつない強さとなった。
当然フェルムと組ませるのが望ましいが、単体で適当に起用してもかなりの強さを発揮するだろう。
また、タイタン装備の磁気波動強化による伸びしろも期待できるなど、ヤバそうな香りがプンプンする英雄である。
専用スキルLv7持ち
【磁気波動】効果+追撃効果
【磁気波動】効果の火力は、60%×4=240%。
前述した通り0.851倍の補正を入れると、204.24%。
追撃は、3*(80+50)*0.35=136.5%
合わせて340.74%の追撃と等価となるため、
強さ値4.407
ちなみにフェルムと組ませて磁気波動をほぼ即時発動できると仮定した場合は、補正を入れずに強さ値4.765となる。
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.448*1.09)*(1+2.0424+3*(0.8*1.09+0.5)*0.35)=6.67
フェルムと組ませて磁気波動をほぼ即時発動した場合は
(1+0.448*1.09)*(1+2.4+3*(0.8*1.09+0.5)*0.35)=7.2
他のトップクラスのLv7専用持ち英雄と比較すると
アリア&ティナ:7.92
フェルム:6.11~9.61
アスカ・ラングレー:6.24
スネークアイズ:5.789
ストライカー・エウレカ:5.513
ジプシーデンジャー:5.18
碇シンジ:4.998
サーヤ:4.8
綾波レイ:4.32
アンジェラ:3.92
防衛時エルエル:3.75
アズイール:3.6
流石にぶっ壊れ英雄アリア&ティナよりは大人しいものの、スネークアイズなどを大きく上回る最強格英雄であることは間違いない。
また、フェルムと組ませた場合はフェルムの磁気波動強化効果も入るため、更にエグイ感じになる。
詳細は後述する組み合わせ時強さ値をご参照いただきたいが、磁気波動編成が一気にトップメタに躍り出た形だ。
組み合わせ時強さ値
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
デューク | ティナ&アリア | スネークアイズ | 40.64 |
デューク | ティナ&アリア | アスカ | 37.55 |
デューク | ティナ&アリア | サーヤ | 33.0 |
デューク | フェルム | スネークアイズ | 38.79 |
デューク | フェルム | アスカ | 36.71 |
デューク | フェルム | サーヤ | 34.46 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | スネークアイズ | 43.02 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | アスカ | 37.70 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | サーヤ | 33.15 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | スネークアイズ | 39.72 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | アスカ | 35.37 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | サーヤ | 33.24 |
碇シンジ | ティナ&アリア | スネークアイズ | 32.20 |
碇シンジ | ティナ&アリア | アスカ | 29.54 |
碇シンジ | ティナ&アリア | サーヤ | 26.11 |
碇シンジ | フェルム | スネークアイズ | 30.52 |
碇シンジ | フェルム | アスカ | 28.72 |
碇シンジ | フェルム | サーヤ | 27.28 |
クラリスが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
デューク | ティナ&アリア | クラリス | 40.97 |
デューク | フェルム | クラリス | 45.80 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | クラリス | 40.65 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | クラリス | 43.99 |
碇シンジ | ティナ&アリア | クラリス | 32.92 |
碇シンジ | フェルム | クラリス | 37.15 |
最強編成はデューク+フェルム+クラリスの編成となり、強さ値は45.80。今まで最強であったエウレカ+ティナ&アリア+スネークアイズの編成を上回る強さとなる。
一方で、ティナ&アリアなどのフェルム以外の英雄と組む場合であればスネークアイズと同等の強さになるため、無理に乗り換える必要もないのかなという印象。
フェルムをすでに育てているならクラリスも育成推奨、そうでなければ無理する必要はない、という印象だ。
少なくとも、サーヤを既に起用しているのであれば、クラリスに入れ替えることで大幅強化となる。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
デューク | ティナ&アリア | スネークアイズ | 110.03 |
デューク | ティナ&アリア | アスカ | 99.57 |
デューク | ティナ&アリア | サーヤ | 81.75 |
デューク | フェルム | スネークアイズ | 89.66 |
デューク | フェルム | アスカ | 84.38 |
デューク | フェルム | サーヤ | 82.09 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | スネークアイズ | 108.12 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | アスカ | 93.98 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | サーヤ | 75.42 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | スネークアイズ | 85.01 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | アスカ | 75.96 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | サーヤ | 72.70 |
碇シンジ | ティナ&アリア | スネークアイズ | 78.79 |
碇シンジ | ティナ&アリア | アスカ | 71.35 |
碇シンジ | ティナ&アリア | サーヤ | 58.56 |
碇シンジ | フェルム | スネークアイズ | 63.92 |
碇シンジ | フェルム | アスカ | 60.24 |
碇シンジ | フェルム | サーヤ | 58.77 |
クラリスが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
デューク | ティナ&アリア | クラリス | 97.23 |
デューク | フェルム | クラリス | 100.81 |
ストライカー・エウレカ | ティナ&アリア | クラリス | 89.60 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | クラリス | 89.47 |
碇シンジ | ティナ&アリア | クラリス | 69.76 |
碇シンジ | フェルム | クラリス | 72.35 |
フェルム+クラリスでえげつないほどの磁気波動の火力が出せるものの、追加ダメージ以外の部分での強みが無いため、そこまで強さ値が伸び悩む結果となった。
強さ値100越えのため十分な強さを持つものの、陸軍最強編成は依然としてデューク(orエウレカ)+ティナ&アリア+スネークアイズとなった。
とはいえ、磁気波動系編成の大幅強化になることは間違いなく、今までサーヤを使っていた枠にクラリスを入れると大幅強化になる。
悲しいことに、専用7のサーヤより専用5クラリスのほうが強い(デューク+フェルム+サーヤ82.09に対し、デューク+フェルム+専用5クラリスは83.79)
最強編成更新はならないものの、陸軍2ライン起用に大幅に貢献することは間違いなく、エウレカ+アリア&ティナ+スネークアイズとデューク+フェルム+クラリスの組で、強さ値100越えのガチ編成2ラインを現実的に運用可能。
ストームシャドーの追加で空軍にデュークを回す必要がなくなったため、無理なく編成可能なため、間違いなく最上位陣のプレイヤーはその編成を使うようになるだろう。
ストームシャドーと同じく、現最強編成を大幅に更新する英雄ではないものの、環境を激変させる英雄の一人になることは間違いない。
ちなみにスネークアイズ編成と違い、タイタン装備で磁気波動を強化することで更なる伸びしろに期待することが出来るため、☆2の着磁などを沢山用意できる人であれば陸軍最強編成になる可能性は秘めている。
まとめ
クラリスは、えげつないほどの磁気波動火力を出せる英雄で、フェルムとの組み合わせで陸軍最強格の一人として活用できる英雄である。
特に専用5段階では頭一つ抜けた強さを持つため、専用5でも専用7持ちのサーヤと遜色ない活躍が期待できる。
単体性能としてはティナ&アリアに並ぶ恐ろしい強さを持つ英雄であるものの、追撃火力(磁気波動火力)に強く依存するため、他に強力な追撃を持つデューク等と組み合わせた際はそこまで凄まじい編成時強さにはならなかった。
とはいえ、トップクラスに活躍が可能な英雄であることは間違いなく、ストームシャドーのお陰で空軍からデュークが浮いたことと合わせて、陸軍2ライン目として今後使われていく英雄に間違いないだろう。
廃課金者向けとしてはフェルムと合わせて育成推奨になるが、無課金・微課金向けとしてはフェルムをすでに育てているなら育成推奨、いないなら育成非推奨となるだろう。
基本的には他兵種でも活用可能なアスカやアリア&ティナのほうが汎用性が高く、限られた資金で育成を考えるならそちらの方がオススメ。
陸軍で磁気波動編成を使いたい人のみが育成を考えるべきだろう。