新陸軍英雄としてミーチェ(TopWar:マーヴィング)が追加された。初めての陸軍専用の鉄壁英雄であり、新しい陸軍の鉄壁枠として活躍が期待できるが、実際どの程度強いのかを解説する。
ミーチェのスキル
スキル効果
【鉄壁】付与効果、追撃効果、被ダメージ減少効果を得る。
【鉄壁】付与効果
40%の鉄壁が付与される。ストームシャドーと同値の鉄壁最高値であり、ストライカーエウレカやデュークの38%を上回る。
Lv7専用スキルで更に+10%される効果もあり、これまで陸軍で使われてきたエウレカやデュークを超える鉄壁性能を持つ形になる。
ただし、付与が陸軍ユニットのみとなるため、包囲戦術と相性が悪い点は要注意だ。
追撃効果
130%の追撃を3回行う。
発動確率は検証の結果31%程度であった。
火力自体はデュークと同等の非常に強力なものだが、発動確率が若干低い。
ただし、Lv5専用スキル装備時点で追撃回数が+1回され、非常に強力な追撃性能となる。
被ダメージ減少効果
追撃を撃つたびに被ダメージ減少効果+5%が入る。
検証の結果、この効果は被ダメージ減少バフに足す形で間違いなさそう。
最大で40%までしか入らないため、ユズハのダメージ増加効果などと比べると少し地味な効果になるが、運よく追撃か序盤に連発できれば早い段階からバフを盛れるのはそれなりに美味しい。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【鉄壁】の効果を1ラウンド延長する効果と、アクティブスキル回数+1する効果が入る。
【鉄壁】延長効果はおなじみの効果だが、かなり効果が大きいので、この英雄を使うなら可能な限りLv5以上の専用スキルを装備して使いたい。
アクティブスキル回数+1もかなり大きい効果で、単純に追撃火力が33%ほど増す形になる。
最近の英雄に共通する特徴だが、少し前の英雄であればLv7専用スキルでようやく得られるような効果をLv5専用スキルの段階で得られるのは、かなり大きい。
Lv7専用スキル
【鉄壁】効果を+10%する効果と、陸軍が15%の【開戦シールド】を得る効果が追加される。
【鉄壁】強化はデュークやストームシャドーと同等のもの。鉄壁自体の効果がめちゃくちゃに強いため、この強化効果はかなり強い。
【開戦シールド】付与効果はLv7専用スキルにしては若干地味な効果。しかしながら、確実に強さを底上げする効果であるため、追撃火力が十分に担保できる編成であれば、下手な追撃強化とかより嬉しい効果かもしれない。
単体強さ
専用スキルなし
【鉄壁】効果
受けるダメージが40%軽減されるため、
1/(1-0.4)=1.667(ただし、1ターン目のみ)
デューク等の評価の時と同じく、各ターンの重みを、1ターン目60%、2ターン目以降40%と仮定すると、
1+(0.667 * 0.6)=1.4002
追撃効果
130%の追撃を3回行い、確率が約31%であるため、
1+(1.3*3*0.31)=2.209
被ダメージ減少効果
ダメ減バフ500%を前提とし、ダメ減増加効果が入るまでのラグを考慮して平均被ダメ減+20%が付与されるとすると、
(1+5+0.2)/(1+5)=1.033
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.4002*1.09)*(1+(1.3*3*0.31*1.09))*1.033=3.439
これまでの強英雄と比べると、
アスカ(4.21)、アリア&ティナ(3.97)、フェルム(3.79~4.05)、デューク(3.686)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、スネークアイズ(3.04)、 アンジェラ(2.898)、サーヤ(2.876)、シンジ(2.549)、レイ(2.366)、アズイール(2.168)
追撃の発動確率の違いなどでデュークより少し下回る性能となるものの、エウレカを上回る性能となるため鉄壁英雄としては最上級の性能なのは間違いない。
専用スキルLv5持ち
【鉄壁】効果
鉄壁ターンが1ターン延長されるため、各ターンの重みを、1ターン目60%、2ターン目以降40%と仮定すると、
1+(0.667 * 0.9)=1.6003
追撃効果
追撃を回数が4回に増えるため、
1+(1.3*4*0.31)=2.612
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.6003*1.09)*(1+(1.3*4*0.31*1.09))*1.033=4.712
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ(4.955)、フェルム(4.92~5.79)、アスカ・ラングレー(4.33)、スネークアイズ(4.32)、デューク(4.243)、ジプシーデンジャー(4.07)、サーヤ(3.6)、ストライカー・エウレカ(3.555)、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、アズイール(2.7)
Lv5専用スキル装備時点で追撃火力が大きく上がるため、デュークをも上回る性能となる。
とはいえ、他の鉄壁英雄と比べて伸びるのは追撃のみであるため、他の強力な追撃英雄と組み合わせた場合にはそこまで大きな差にはならないと思われる。
専用スキルLv7持ち
【鉄壁】の効果値が+10%され、開戦シールド効果+15%が入る。
【鉄壁】効果
鉄壁効果が+10%されるため、
1/(1-0.4-0.1)=2(ただし、2ターン目のみ)
1+(1 * 0.9)=1.9
開戦シールド効果
15%の開戦シールドが入るため、橙色シールド+装備改造Tier20+英雄の絆が入っている前提で、
(1 + 0.45 + 0.15) / (1 + 0.45) =1.103
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+(1/(1-0.4*1.09-0.1)-1)*0.9)*(1+(1.3*4*0.31*1.09))*1.033*1.103=6.407
他のトップクラスのLv7専用持ち英雄と比較すると
アリア&ティナ:7.92
クラリス:7.2
デューク:6.75
フェルム:6.11~9.61
アスカ・ラングレー:6.24
スネークアイズ:5.789
ストライカー・エウレカ:5.513
ジプシーデンジャー:5.18
碇シンジ:4.998
サーヤ:4.8
綾波レイ:4.32
アンジェラ:3.92
防衛時エルエル:3.75
アズイール:3.6
Lv7専用スキル装備時では追撃火力の上昇幅の関係でデュークよりは下回る結果となったが、エウレカは上回るスペックとなるため、最上級の鉄壁英雄なのは間違いない。
開戦シールド追加効果に関しては、他の開戦シールド系の英雄と組ませた場合は恩恵が薄くなるため、組み合わせ時の強さは後述する組み合わせ時強さ値を参照されたい。
組み合わせ時強さ値
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
デューク | アリア&ティナ | スネークアイズ | 40.64 |
デューク | アリア&ティナ | アスカ | 37.55 |
デューク | フェルム | クラリス | 45.80 |
デューク | フェルム | サーヤ | 39.99 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 43.02 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | アスカ | 37.70 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | クラリス | 43.99 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | サーヤ | 38.83 |
碇シンジ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 32.20 |
碇シンジ | アリア&ティナ | アスカ | 29.54 |
碇シンジ | フェルム | クラリス | 37.03 |
碇シンジ | フェルム | サーヤ | 32.09 |
ミーチェが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
ミーチェ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 42.80 |
ミーチェ | アリア&ティナ | アスカ | 39.63 |
ミーチェ | フェルム | クラリス | 47.91 |
ミーチェ | フェルム | サーヤ | 41.91 |
アリティナ+スネークの反撃編成でも、フェルム+クラリスの磁気波動編成でもどちらでも活躍できるが、反撃編成はエウレカのほうが相性良好なため、基本的にはフェルム+クラリスと組ませるのがオススメ。
とはいえ、特に相性の良し悪しがあるわけではないため、任意の陸軍英雄と組み合わせて問題ない。
エウレカやデュークが既に育成済みの場合、そこまで大幅な強化となるわけではないため、無理に置き換える必要はない。
デュークを海軍に回せる点が一番の起用の利点となると考えられるため、基本的には複数ライン使用する人専用の英雄と考えて良い。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
デューク | アリア&ティナ | スネークアイズ | 101.50 |
デューク | アリア&ティナ | アスカ | 89.18 |
デューク | フェルム | クラリス | 98.42 |
デューク | フェルム | サーヤ | 79.86 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 102.47 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | アスカ | 86.16 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | クラリス | 89.47 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | サーヤ | 72.70 |
碇シンジ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 53.45 |
碇シンジ | アリア&ティナ | アスカ | 63.14 |
碇シンジ | フェルム | クラリス | 70.02 |
碇シンジ | フェルム | サーヤ | 56.60 |
ミーチェが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 進攻時強さ値 |
ミーチェ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 104.57 |
ミーチェ | アリア&ティナ | アスカ | 92.51 |
ミーチェ | フェルム | クラリス | 102.70 |
ミーチェ | フェルム | サーヤ | 83.18 |
鉄壁の数値が若干高いため、エウレカやデュークより多少強くなるが、そこまで大きな差はない。
専用5の解説で述べた通り、基本的にはデュークを他兵種に使い回せるという点が一番の利点となるだろう。
デュークを海軍に回せば、デスコとともに強力な2ラインを組むことが出来る。
陸軍2ラインを考える場合は、相性的にミーチェ+フェルム+クラリスと、エウレカ+アリティナ+スネークアイズ の2ライン編成が最も相性が良い編成となるだろう。
まとめ
ミーチェは初の陸軍専用鉄壁英雄であり、デュークやエウレカを若干上回るほどの性能をもつ最強格の鉄壁英雄であるが、そこまで大きな差はなく、ほぼ相互互換と考えて良いだろう。
基本的にはエウレカもしくはデュークが育成済みであれば、無理して育成する必要は全くない。
陸軍2ラインを編成したい、または陸軍で使っているデュークを他兵種に回したい人のみが育成を考えると良いだろう。
環境に強い鉄壁英雄が増えてきたため、今後複数ラインを使用する廃課金者が増えていくだろう。
陸軍でしっかりと強い2ラインを編成しつつ、海軍でデスコと並んで2ライン、もしくは空軍でストームシャドーと並んで2ライン編成が可能になるため、最大5ラインのガチ部隊が編成可能になる。
廃課金者が一人で複数施設を占領したりするシーンが、今後増えていくかもしれない。