新空軍英雄としてアエラが追加された。通常攻撃を大きく強化する効果を持つ英雄だが、実際にどの程度強いのか解説する。
アエラのスキル
スキル効果
空軍に対する【開戦シールド】効果と、【鼓動】効果、【連撃】効果の3つの効果を持つ。
アメリーの上位互換になりそうなスキルが揃っている。
【開戦シールド】効果
空軍限定ではあるが、68%と過去最高の【開戦シールド】効果を持つ。
空軍で使えるものとしては、アメリーの65%、アスカやレイの55%などが代表的な数値であったため、最上級の効果となる。
ただし、アスカやレイは全兵種対応のため、包囲戦術適用時にはそちらの方が場合によっては上回る点に注意。
【鼓動】効果
シアンなどが持っていた効果と同様。毎ターン通常攻撃のダメージ増加バフが入り、3ターン目に最大となる。
ダメージ増加バフの数値に足す形なので、基礎のダメージ増加バフが高い場合には影響力が小さくなる点は注意。
なお、シアン等の【鼓動】効果とは重複可能で、双方の数値を足す形となる模様。
【連撃】効果
アメリーが持っている効果と同様で、通常攻撃を一定確率で連続で放てるようになる効果。
アメリーが全ユニットが効果対象で2~4回撃てるのに対し、アエラは前2列が効果対象で1~2回と爆発力には劣る形となる。
検証の結果、発動確率は約80%程度と非常に高く、また専用5で発動確率を100%にすることが出来るため、そこがアメリーとの大きな差別化点となる。
【連撃】の追加攻撃数の確率に関して
1回追加と2回追加で確率が同じではないという情報を頂いたので、検証してみた。
編成はアエラのみ、ユニット数は16台×9で144台。
通常攻撃では450回で3.29aaのダメージを与えているので、1発あたりのダメージは7.311Tになる。
一方で、【連撃】は244回の発動で3.34aaと、1回発動当たり13.69Tのダメージを与えている。
13.69÷7.31=1.87と、追加攻撃回数の平均値は1.87回となった。
実際には突撃陣形の効果で最前列の火力が上がっているため少し過大評価になっていると考えられるが、他の人の検証結果も聞いた感じ大体1.8回前後に収まりそうとのことで、大体追加通常攻撃の期待値は1.8回程度であると考えられる。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【鼓動】効果が+10%され、20%となる。もともとが10%と低いため、この効果が入ってようやくデュークのLv5専用スキルの【鼓動】効果と同等になる。
また、【連撃】の発動確率が100%になる。この効果が非常に大きい。
前2列が確実に2~3回通常攻撃を行うようになるため、序盤から大きくダメージを稼げる点、重装機兵のクリムゾンゲイルと合わせて先制で強力な通常攻撃を確実に押し付けられる点などが非常に強力となる。
もともと80%と高い発動確率を持っているものの、運要素が完全に排除できるのは大きい(ポケモンをやっている人なら、ハイドロポンプの命中率が100%になる効果、と考えれば影響力の大きさは理解できるだろう)。
Lv7専用スキル
【鼓動】効果がさらに+10%されて30%となり、【連撃】が2~3回に増加する。
1~2回の追加通常攻撃だったものが、2~3回の追加通常攻撃になる。
専用5で発動確率が100%になっているため、確実に発動する連撃が強化されるのは非常に強い。期待値的には単純に火力が1.667倍されるため、大きな効果となる。
単体強さ
仮想編成
【鼓動】効果は通常攻撃ダメージとスキルダメージの割合によって評価が変わるため、下記編成での使用を想定する。
デューク、アエラ、シアン(またはヴァレリー)
デューク+アエラ+シアン編成
デューク:専用スキル7補正込みで、(1.3*1.34+0.8)*3*0.35=2.669
アエラ:専用スキル7補正込みで2.5*2/3=1.667
スキルダメージは2.669、通常攻撃ダメージは2.667
専用なし
【開戦シールド】効果
いつもの通り、橙色シールド+英雄の絆のブリッツコマンド+装備改造Tier20の効果で開戦シールド45%が入ることを考慮すると、
(1 + 0.45 + 0.68) / (1 + 0.45) = 1.469
となり、強さ値は1.469となる。
【鼓動】効果
毎ターン通常攻撃ダメ増バフが10%ずつ増加していく。
各ターンの重みを1ターン目60%、2ターン目30%、3ターン目以降10%、ダメージ増加バフを400%と仮定すると、
(1+4+0.1)/(1+4)*0.6+(1+4+0.2)/(1+4)*0.3+(1+4+0.3)/(1+4)*0.1=1.03
通常攻撃の最終ダメージを3%アップさせる効果と等価になる。
仮想編成で考えた編成ベースで、想定編成でのスキルダメージ:通常攻撃のバランスを考慮すると、
(2.667*1.03+2.669)/(2.667+2.669)=1.015
そのため、強さ値は1.015となる。
【連撃】効果
発動確率を80%、追加通常攻撃回数の期待値を1.8回と仮定すると、
1+(1*1.8*0.8)*2/3=1.96
強さ値は1.96となる。
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.469*1.09)*1.015*1.96 =3.01
結構控えめな数値で、比較対象となるアメリーの強さ値3.31を下回る数値である。
安定度はコチラが上回るものの、アメリーの爆発力のほうが強さ値としては強い形になる。
基本的には、専用5以上を前提として運用を考えたい。
専用スキルLv5持ち
【鼓動】の数値が+10%される効果と、【連撃】の発動確率が100%になる効果が入る。
【鼓動】効果
毎ターン通常攻撃ダメ増バフが20%ずつ増加していく。
各ターンの重みを1ターン目60%、2ターン目30%、3ターン目以降10%、ダメージ増加バフを400%と仮定すると、
(1+4+0.2)/(1+4)*0.6+(1+4+0.4)/(1+4)*0.3+(1+4+0.6)/(1+4)*0.1=1.06
通常攻撃の最終ダメージを6%アップさせる効果と等価になる。
仮想編成で考えた編成ベースで、想定編成でのスキルダメージ:通常攻撃のバランスを考慮すると、
(2.667*1.06+2.669)/(2.667+2.669)=1.03
そのため、強さ値は1.03となる。
【連撃】効果
発動確率が驚異の100%になる。追加通常攻撃回数の期待値を1.8回と仮定すると、
1+(1*1.8)*2/3=2.2
強さ値は2.2となる。
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.469*1.09)*1.03*2.2=3.42
発動確率100%の安定感はあるものの、実質追撃回数が1~2回と控えめであるため、強さ値もそこまで高い値とはならなかった。
アメリーの強さ値3.52より弱いくらいであり、「安定している」という1点のみが強みとなる形。
正直あまり強くないと感じるが、包囲戦術を用いる場合には後列に陸軍と海軍を置くことで【連撃】の効果対象が前列2列のみである点はカバーできるため、数値よりは多少マシな強さになると考えられる。
専用スキルLv7持ち
【鼓動】の数値がさらに+10%される効果と、【連撃】が2~3回になる効果が入る。
【鼓動】効果
毎ターン通常攻撃ダメ増バフが30%ずつ増加していく。
各ターンの重みを1ターン目60%、2ターン目30%、3ターン目以降10%、ダメージ増加バフを400%と仮定すると、
(1+4+0.3)/(1+4)*0.6+(1+4+0.6)/(1+4)*0.3+(1+4+0.9)/(1+4)*0.1=1.09
通常攻撃の最終ダメージを9%アップさせる効果と等価になる。
仮想編成で考えた編成ベースで、想定編成でのスキルダメージ:通常攻撃のバランスを考慮すると、
(2.667*1.09+2.669)/(2.667+2.669)=1.045
そのため、強さ値は1.045となる。
【連撃】効果
【連撃】が2~3回になる。追加通常攻撃回数の期待値を2.8回と仮定すると、
1+(1*2.8)*2/3=2.867
強さ値は2.867となる。
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.469*1.09)*1.045*2.867=4.528
他のLv7専用スキル持ちの強英雄と比べると、
シャルロッテ:3.57
エクレア:3.9
アンジェラ:3.92
アメリー:4.11
綾波レイ:4.32
シアン:4.422
ヴァレリー:4.47
碇シンジ:4.998
ジプシーデンジャー:5.18
ストライカーエウレカ:5.513
クリムゾン・タイフーン:5.64
デスコ:6.12
アスカ・ラングレー:6.24
専用7持ちでの追撃回数増加が専用5での発動確率100%化と合わせて非常に強く、専用7段階ではアメリーを上回る強さ値4.528となる。
ただし、単体スペックで言うとアスカのほうが圧倒的に強いため、生命増加枠として単純に起用するならアスカのほうがオススメとなる。
シアンやデュークと合わせて、通常攻撃特化編成を組む際に、アメリーに変わる選択肢にはなるだろう。
組み合わせ強さ
Lv5専用スキル前提
これまでに使われてきた編成としては以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
シャルロッテ | 碇シンジ | エクレア | 22.02 |
シャルロッテ | 碇シンジ | アメリー | 23.55 |
シャルロッテ | 碇シンジ | 綾波レイ | 22.01 |
シャルロッテ | 碇シンジ | アスカ・ラングレー | 25.87 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | エクレア | 30.30 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | アメリー | 28.85 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | 綾波レイ | 27.04 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | アスカ・ラングレー | 32.87 |
シャルロッテ | デューク | エクレア | 28.84 |
シャルロッテ | デューク | アメリー | 32.27 |
シャルロッテ | デューク | 綾波レイ | 29.67 |
シャルロッテ | デューク | アスカ・ラングレー | 34.76 |
ヴァレリー | 碇シンジ | エクレア | 26.11 |
ヴァレリー | 碇シンジ | アメリー | 29.32 |
ヴァレリー | 碇シンジ | 綾波レイ | 27.20 |
ヴァレリー | 碇シンジ | アスカ・ラングレー | 31.84 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | エクレア | 36.53 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | アメリー | 37.76 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | 綾波レイ | 35.08 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | アスカ・ラングレー | 42.11 |
ヴァレリー | デューク | エクレア | 33.88 |
ヴァレリー | デューク | アメリー | 39.84 |
ヴァレリー | デューク | 綾波レイ | 36.37 |
ヴァレリー | デューク | シャルロッテ | 34.70 |
ヴァレリー | デューク | アスカ・ラングレー | 42.45 |
シアン | 碇シンジ | アメリー | 28.36 |
シアン | ストライカー・エウレカ | アメリー | 33.64 |
シアン | デューク | アメリー | 37.23 |
シアン | ヴァレリー | アメリー | 30.26 |
アエラが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
シャルロッテ | 碇シンジ | アエラ | 23.41 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | アエラ | 30.86 |
シャルロッテ | デューク | アエラ | 32.11 |
ヴァレリー | 碇シンジ | アエラ | 30.20 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | アエラ | 41.11 |
ヴァレリー | デューク | アエラ | 40.92 |
ヴァレリー | シャルロッテ | アエラ | 26.03 |
シアン | 碇シンジ | アエラ | 27.39 |
シアン | ストライカー・エウレカ | アエラ | 35.51 |
シアン | デューク | アエラ | 36.13 |
シアン | ヴァレリー | アエラ | 30.84 |
アメリー編成とほぼ同じ強さとなる。
特記すべき点としては、【連撃】の効果対象が前2列のためヴァレリー+エウレカと組ませる場合はアメリーより強い点。ただし、通常攻撃にこだわらないならアスカのほうが強いため、アスカを他兵種で使いたい、もしくは海軍のミカ対策をしたいときの選択肢になる。
通常攻撃系の英雄にもかかわらずシアンよりもヴァレリーのほうが編成相性が良くなる点は少し面白い。前2列強化系の英雄として、ヴァレリー・エウレカとともに包囲戦術を生かしながら戦うのが最も強い使い方になるだろう。
Lv7専用スキル前提
これまでに使われてきた編成としては以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
シャルロッテ | 碇シンジ | エクレア | 47.52 |
シャルロッテ | 碇シンジ | アメリー | 54.72 |
シャルロッテ | 碇シンジ | 綾波レイ | 56.90 |
シャルロッテ | 碇シンジ | アスカ・ラングレー | 69.92 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | エクレア | 63.48 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | アメリー | 65.96 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | 綾波レイ | 69.32 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | アスカ・ラングレー | 88.61 |
シャルロッテ | デューク | エクレア | 67.17 |
シャルロッテ | デューク | アメリー | 79.03 |
シャルロッテ | デューク | 綾波レイ | 80.40 |
シャルロッテ | デューク | アスカ・ラングレー | 98.59 |
ヴァレリー | 碇シンジ | エクレア | 58.92 |
ヴァレリー | 碇シンジ | アメリー | 70.13 |
ヴァレリー | 碇シンジ | 綾波レイ | 72.07 |
ヴァレリー | 碇シンジ | アスカ・ラングレー | 90.42 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | エクレア | 82.90 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | アメリー | 92.90 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | 綾波レイ | 95.98 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | アスカ・ラングレー | 123.17 |
ヴァレリー | デューク | エクレア | 83.11 |
ヴァレリー | デューク | アメリー | 101.14 |
ヴァレリー | デューク | 綾波レイ | 101.76 |
ヴァレリー | デューク | シャルロッテ | 96.88 |
ヴァレリー | デューク | アスカ・ラングレー | 127.33 |
シアン | 碇シンジ | アメリー | 76.28 |
シアン | ストライカー・エウレカ | アメリー | 92.61 |
シアン | デューク | アメリー | 108.27 |
シアン | ヴァレリー | アメリー | 73.19 |
アエラが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
シャルロッテ | 碇シンジ | アエラ | 57.77 |
シャルロッテ | ストライカー・エウレカ | アエラ | 74.05 |
シャルロッテ | デューク | アエラ | 83.28 |
ヴァレリー | 碇シンジ | アエラ | 78.10 |
ヴァレリー | ストライカー・エウレカ | アエラ | 107.75 |
ヴァレリー | デューク | アエラ | 112.45 |
ヴァレリー | シャルロッテ | アエラ | 54.32 |
シアン | 碇シンジ | アエラ | 78.08 |
シアン | ストライカー・エウレカ | アエラ | 102.64 |
シアン | デューク | アエラ | 110.74 |
シアン | ヴァレリー | アエラ | 83.89 |
単純スペックで言うとやはりアスカ起用のほうが強く、対ミカなどを意識して通常攻撃メインにする場合でも、アメリーより少し強い程度の強さとなる。
そのため、通常攻撃にこだわらない、もしくはすでにアメリーが育成済みの場合は乗り換える意味は薄いだろう。
唯一使い道があるとすれば、つよつよ通常攻撃編成を2ライン組みたい場合くらいか。
シアン+デューク+アメリー編成と、ヴァレリー+エウレカ+アエラ編成を組めば、強さ値100越えの通常攻撃編成を2ライン組むことが出来る。
ただし、エウレカとデュークの最強鉄壁英雄2体を空軍で消費すると陸軍編成が厳しくなり、せっかく浮いたアスカを生かすのも難しくなるので、あまりオススメはできない。
よっぽど発動確率100%という安定性を高く評価しない限りは、アスカまたはアメリーでOK、という評価になってしまう英雄であろう。
逆に、汎用鉄壁英雄を全て陸や海で使用している場合、シアン+ヴァレリー+アエラという通常攻撃特化編成もありうる。
陸や海をメインに据えている場合には、その編成を考えてみても良いかもしれない。
まとめ
アエラはアメリーに似た連続通常攻撃を特徴とした英雄であるが、実際アメリーとの大きな差はない。
専用5で発動確率100%になる安定性は素晴らしく、クリムゾンゲイルと合わせて確実に先手で大きく削れる点は魅力ではあるが、期待値的にはアメリーとそこまで大きな差はないため、無理に置き換える必要はないだろう。
ヴァレリーと組ませる場合は前2列強化のシナジーからアメリーより強くなるため、シアンが未育成であるが、通常攻撃メインの編成を組んでみたい場合には育成を考えてみてもいいかもしれない。
通常攻撃にこだわらないなら、より強くかつ他兵種コンバートも利くアスカのほうがオススメにはなる。
基本的には多くの人にとっては育成する必要のない英雄となり、よっぽど空軍2ライン編成や基地防衛において空軍英雄の不足を感じてない限りはスルーで安定だろう。