新海軍英雄としてマリナ(TopWar:リリア)が追加された。ツバキに続いての攻撃強化系の英雄になるが、実際どの程度強いのかを解説する。
マリナのスキル
スキル効果
海軍ユニットに対する【攻撃強化】効果、被ダメージ減少シールドの種類数に応じてダメージ増加バフを得る【収束】効果、スキルダメージを減らす【重甲】効果、【被ダメージ減少シールド】消費ごとにダメージ減少バフが入る効果の4つの効果を持つ。
【攻撃強化】効果
海軍全体に105%の攻撃強化は最上級の効果。ミカ等を大きく上回り、ツバキの平均値とほぼ同等の数値となる。
前2列を中心に強化できるツバキのほうが若干性能としては高いと思われるが、それでも攻撃強化英雄として最高峰の英雄であることは間違いないだろう。
【収束】効果
【被ダメージ減少シールド】の数に応じてダメージ増加効果を得る。
【鉄壁】【重甲】【軽甲】の3つを付与すれば、専用7未満でもダメ増90%、専用7持ちなら180%とかなりのバフを得ることが出来る。
ただ、バフである以上基礎バフの値に性能が左右される点はあり、バフの低い無課金微課金のプレイヤーならとてつもない効果になるが、ダメ増1000%を超えるような超廃課金プレイヤーの場合はそこまで大きくない効果になるかもしれない。
【重甲】効果
海軍おなじみの受けるスキルダメージを減らす効果。環境にバラマキ系の英雄が多いため【重甲】自体の効果はそこまで大きくはないものの、【収束】効果などに寄与できる点は大きい。
【被ダメージ減少シールド】消費時の被ダメ減バフ獲得効果
【被ダメージ減少シールド】を消費するたびにダメ減10%のバフが入る。
他英雄と合わせて【重甲】【軽甲】を沢山付与すれば、かなり早い段階でMAXの80%まで到達すると思われる。
【収束】と合わせてかなりバフを盛ることが出来るが、元バフが高いほど効果が薄くなる点が若干気になるところ。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【重甲】の枚数が2に増え、全ての英雄の【拡散】効果の弾数が1回増加する。
【重甲】の枚数増加は、【収束】効果には意味がないものの、ダメ減バフ獲得のスピードを上げることが出来る。ありがたい効果ではあるが、そこまで影響の大きい効果ではないだろう。
非常に大きいのが、【拡散】の弾数+1の効果。おそらく、【拡散】のダメージを2倍するに等しい効果だろう。
そのため、ルーシィやスターフなどの強力な【拡散】効果を持つ英雄と相性が良く、火力を大きく後押ししてくれる。
Lv7専用スキル
【収束】効果が+60%になり、全ての英雄の【拡散】ダメージが+30%される。
【収束】効果の強化によりさらに大幅にバフを盛ることが出来、【拡散】の強化により爆発力を大幅に上げてくれるだろう。
Lv5専用スキルの効果と合わせて、【拡散】ダメージを2.6倍にする効果に等しいと思われ、拡散火力は本当に恐ろしいことになると思われる。
英雄の所感
マリナは、「組み合わせによっては強みを出せるが、組み合わせを選ぶ若干難しい英雄」と言えるだろう。
【被ダメージ減少シールド】を条件としたバフ効果や【拡散】強化効果が強すぎるが故、相方には【軽甲】もちの【拡散】ダメージ英雄にほぼ限定される。
その条件に当てはまるのはルーシィとスターフの2体のみと考えられるため、それら英雄が育成済みでなければ真価を発揮することはできないだろう。
一方、ライバルとなるツバキは比較的相方を選ばず、どの英雄と組み合わせても強さを出せる英雄となるため、汎用性という点ではツバキに劣る形になるだろう。
ヒヨリやクリムゾンなどの軽甲や拡散を持たない英雄と組ませる場合は、おそらくツバキのほうが強くなると思われる。
英雄の強さ評価
今回から、正確な性能を比較するために英雄トライアルの機能を使って編成時の強さを比較する。
強さの求め方
まず、海軍の主要な編成として、以下の7編成を想定する。
- マリナ+デスコ+ルーシィ
- マリナ+デスコ+スターフ
- マリナ+デスコ+クリムゾン
- ツバキ+デスコ+ヒヨリ
- ツバキ+デスコ+クリムゾン
- ミカ+デスコ+ルーシィ
- ミカ+デスコ+クリムゾン
デスコ編成よりもデューク編成のほうが強いが、デュークは所持しているアカウントでしかトライアルで使用できず、検証に時間がかかるため、デスコ編成で検証を行う。
これら編成を比較していくが、これらの直接対決の場合、沈黙等での相性問題により実際の強さと乖離した結果が出るリスクがあるため、直接対決ではなく以下の陸軍・空軍の主要な編成と兵種相性なしの状態で戦った時の結果をベースに比較を行う。
- ミーチェ+クラリス+フェルム
- ストームシャドー+ユズハ+ミスティ
- デューク+シアン+アエラ
これらの編成に対し、最も良好な戦果を得られた編成が最も優れた編成ということが出来るだろう。
それぞれの組み合わせで攻撃側3回、防衛側3回の対戦を行い、平均値で結果を見てみる。
なお、バフの設定は以下のとおりである。
対戦結果
1日20回の制限があるため、まずはミーチェ+クラリス+フェルムの陸軍磁気波動編成との対戦結果のみを載せる。
それ以外の編成との対戦結果に関しては、順次追記をしていく。
陸軍磁気波動 | 残存HP割合 | |||
海軍側 | 対海軍側 | |||
マリナ+デスコ+ルーシィ | 攻撃側 | 51 | 0 | |
0 | 59 | |||
0 | 15 | |||
防御側 | 20 | 0 | ||
22 | 0 | |||
26 | 0 | |||
平均 | 19.8333333333 | 12.3333333333 | 1.0667655786 | |
マリナ+デスコ+スターフ | 攻撃側 | 0 | 46 | |
40 | 0 | |||
4 | 0 | |||
防御側 | 0 | 39 | ||
45 | 0 | |||
52 | 0 | |||
平均 | 23.5 | 14.1666666667 | 1.0817518248 | |
マリナ+デスコ+クリムゾン | 攻撃側 | 0 | 8 | |
0 | 3 | |||
0 | 34 | |||
防御側 | 0 | 62 | ||
0 | 48 | |||
0 | 51 | |||
平均 | 0 | 34.3333333333 | 0.7444168734 | |
ツバキ+デスコ+ヒヨリ | 攻撃側 | 28 | 0 | |
50 | 0 | |||
0 | 10 | |||
防御側 | 0 | 19 | ||
40 | 0 | |||
49 | 0 | |||
平均 | 27.8333333333 | 4.8333333333 | 1.2193958665 | |
ツバキ+デスコ+クリムゾン | 攻撃側 | 0 | 22 | |
0 | 50 | |||
16 | 0 | |||
防御側 | 0 | 43 | ||
34 | 0 | |||
0 | 61 | |||
平均 | 8.3333333333 | 29.3333333333 | 0.837628866 | |
ミカ+デスコ+ルーシィ | 攻撃側 | 22 | 0 | |
0 | 3 | |||
37 | 0 | |||
防御側 | 0 | 55 | ||
0 | 25 | |||
34 | 0 | |||
平均 | 15.5 | 13.8333333333 | 1.0146412884 | |
ミカ+デスコ+クリムゾン | 攻撃側 | 0 | 61 | |
0 | 23 | |||
0 | 42 | |||
防御側 | 0 | 41 | ||
0 | 52 | |||
0 | 63 | |||
平均 | 0 | 47 | 0.6802721088 |
残存HP割合(高いほど良好な対戦結果)は以下のようになった。
- マリナ+デスコ+ルーシィ:1.0667
- マリナ+デスコ+スターフ:1.0817
- マリナ+デスコ+クリムゾン:0.7444
- ツバキ+デスコ+ヒヨリ:1.2119
- ツバキ+デスコ+クリムゾン:0.8376
- ミカ+デスコ+ルーシィ:1.0146
- ミカ+デスコ+クリムゾン:0.6802
ミーチェ+クラリス+フェルムとの対戦結果では、ツバキ+デスコ+ヒヨリの編成が最も良い結果を残した。
やはり沈黙がぶっ刺さる編成に対してはツバキが強く、マリナは決してツバキの上位互換ではないことをしっかりと示した。
続いて、マリナ+デスコ+ルーシィとマリナ+デスコ+スターフの2編成がほぼ同じ結果で並んだ。
スターフは拡散ダメージが高くマリナによる伸びしろが大きく、一方ルーシィは拡散ダメージで劣るものの基礎スペックが高いため、結果的にこの2編成が同じくらいの強さを示す形となった。
ミカ+デスコ+ルーシィ編成も健闘しており、マリナ編成とそこまで大きな差はない結果となった。そのため、ミカ育成済みであれば無理に乗り換える必要はないかもしれない。
一方でクリムゾン編成は型落ち感が否めず、勝率はかなり低い結果となった。
クリムゾンと組ませた場合の強さはツバキ>マリナ>ミカとなり、拡散ダメージを持たない英雄と組ませる場合であればマリナよりツバキのほうが強そうなことが分かった。ただし、流石にミカは上回る形となる。
今後別編成との結果を記載し、考察内容が若干変わる可能性がある点にはご留意いただきたい。
対戦結果追加
それぞれの対戦の残存HP割合を求め、海軍の基本的な編成であるミカ・デスコ・クリムゾンと比較した時の強さ割合は以下のようになった。
- マリナ+デスコ+ルーシィ:1.240
- マリナ+デスコ+スターフ:1.140
- マリナ+デスコ+クリムゾン:1.009
- ツバキ+デスコ+ヒヨリ:1.236
- ツバキ+デスコ+クリムゾン:1.080
- ミカ+デスコ+ルーシィ:1.124
- ミカ+デスコ+クリムゾン:1.000
マリナ編成最強であるマリナ+デスコ+ルーシィと、ツバキ編成最強であるツバキ+デスコ+ヒヨリがほぼ同等の強さとなった。
沈黙編成の天敵である通常攻撃特化空軍に対してはマリナ編成のほうが有利に戦えるが、それ以外の編成に関してはツバキ編成のほうが有利に戦うことが出来ていた。
そのため相互互換と言ってよい関係だが、ツバキのほうが広い相手に対して有利に戦えるため、どちらか片側のみを育てるのであればツバキ編成のほうが推奨となるだろう。
拡散ダメージを持たないクリムゾンと組ませる場合においては、マリナよりもツバキのほうが優秀な結果となった。
クリムゾン編成であればマリナはミカとほぼ変わらない結果となり、ツバキ編成のほうが優秀であった。
そのため、ルーシィもしくはスターフがいない場合はマリナを育てる意味がないというのは間違いないだろう。
まとめ
新英雄マリナの強さを見ていったが、基本的にはツバキと相互互換になるような英雄であり、ルーシィやスターフといった拡散ダメージ持ちの英雄と組ませる場合にはマリナのほうが強いが、それ以外の英雄と組ませる場合にはツバキのほうが強くなると考えられる。
ただし、マリナはバフの増加値が高いため、基礎バフの値がそこまで高くない無課金~微課金のプレイヤーであればツバキより強く使える可能性はあるが、基本的にどんな英雄とも組み合わせられるツバキのほうが汎用性が高いと考えて良いだろう。
マリナはどの英雄と組ませる場合でもミカと比べると強化にはなるものの、拡散系英雄と組ませなければそこまで大幅な強化というわけではないため、無理して育てる必要もないかもしれない。
マリナを育てるかどうかの判断基準は以下のような点になるだろう。
- ツバキを育成していない
- デューク or デスコ or エウレカを育成済み
- ルーシィ or スターフを育成済み
上記に当てはまるプレイヤーはそこまでいないと思われ、基本的にはツバキ+デューク+ヒヨリの1軍海軍と併用して2軍海軍としてマリナ+デスコ+ルーシィといった編成で運用するのが基本だろう。
そのため、無課金・微課金は全く育成する必要のない英雄と考えていただいて問題ないだろう。