新海軍英雄として、ミーク(武装)(TopWar:エイダ)が追加された。デスコぶりの海軍専用鉄壁英雄となるが、実際どの程度強いのか解説する。
ミーク(武装)のスキル
スキル効果
海軍に対する【鉄壁】効果、海軍ユニットの追撃効果、追撃対象への【衰弱】付与効果、【重甲】【軽甲】付与効果の4つの効果を持つ。
【鉄壁】効果
海軍に40%の鉄壁が入る。海軍向け鉄壁としては、デスコの36%やデュークの38%を超えてトップ。
専用7で+10%される効果もあるため、鉄壁効果だけで言えばデュークを超える性能となる。
追撃効果
90%×3回の追撃を行う。発動確率は検証の結果、34%程度。
追撃の火力はデューク等と比べると若干控えめ。
【衰弱】付与効果
追撃が当たった相手に15%の【衰弱】を付与する。
追撃が【衰弱】が付与されていない敵を優先して狙う仕様が非常に優秀で、複数回の発動で相手全体に確実に【衰弱】をばらまくことが出来る。
鉄壁に合わせてかなり被ダメージを減らせると思われるため、耐久力という点ではかなり強みがあると思われる。
【重甲】【軽甲】付与効果
【衰弱】が付与されていない敵に追撃が当たると、味方海軍1体に15%の【重甲】と15%の【軽甲】が付与される。
追撃が【衰弱】でない相手を優先的に狙ってくれる仕様上、【衰弱】がついていない相手限定な点はそこまで気にならないものの、開幕で衰弱をばらまくツバキ等と若干かみ合わせは悪い。
とはいえ、相手が攻撃を行うたびに1枚ずつ【衰弱】がはがれていくため、攻速バフが同レベルであれば、必ず1体は【衰弱】がついていない敵がいるはずなので、追撃発動のたびに1~3枚の【重甲】【軽甲】が付くと考えればかなり強力な効果であることがわかる。
ミーク以外の英雄の効果で先に【衰弱】が付くことを防ぐために、必ずミークは先頭に配置するようにしたい。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【鉄壁】のターン数が1ラウンドのび、アクティブスキルのダメージが+25%される。
いつもの鉄壁延長効果に加え、物足りなかった追撃火力を補うことが出来る。
鉄壁英雄を使う時共通だが、この英雄を使うならLv5専用スキルは用意したいところ。
Lv7専用スキル
【鉄壁】効果が10%強化される効果と、アクティブスキル回数が4~5回に増える効果を持つ。
鉄壁強化は最近の鉄壁英雄に共通してついている効果。鉄壁の10%強化はかなり大きい。
また、追撃もさらに強化され、1回発動で517%程度のダメージが出せるようになるが、デュークの630%などのエグいダメージを叩き出せる英雄たちと比べると若干控えめな火力に収まる。
単体強さ
仮想敵
重甲軽甲効果を評価するためには、通常攻撃のダメージとスキルダメージの割合を仮定する必要がある。
今回は、比較的追撃の強い組み合わせとして、以下の組を想定する。
①デューク+アリア&ティナ+アスカラングレー
全兵種で利用可能な最強格の編成であるため、追撃を中心とした編成として代表的なものとして仮定できると思われる。
アリア&ティナ+デューク+アスカの追撃火力
- 相手編成はデューク、アリア&ティナ、アスカの専用7持ち
デューク追撃:(1.3 * 1.34 + 0.8)*3*0.35=2.669
アリア&ティナ追撃:(1.3 * 1.34+1.3)*3*0.35=3.194
アスカ追撃:(0.5*1.34+0.4)*6*0.4=2.568
⇒ 1ターンの追撃期待値は843.1% - 追撃の単発火力の期待値は((1.3 * 1.34 + 0.8)*3*0.35+(1.3 * 1.34+1.3)*3*0.35+(0.5*1.34+0.4)*6*0.4)/(3*0.35+3*0.35+6*0.4)=187.36%
【軽甲】【重甲】の強さ値
ミークの追撃は発動確率が33.4%のため、期待値的には3ターンに1回の発動となる。
そのため、基本的には【衰弱】がはがれた敵が3体は存在することになり、1ラウンドで9枚の【軽甲】【重甲】の付与が期待できる。
【軽甲】は通常攻撃の40%を15%軽減する効果、【重甲】は仮想編成の追撃単発火力の187.36%を15%軽減する効果と捉えると、
(9-(0.4-0.4/(1+0.15))*9+8.43*9-(1.8736-1.8736/(1+0.15))*9)/(9+8.43*9)=0.969
強さ値換算で、1/0.969=1.032
専用スキルなし
【鉄壁】効果
受けるダメージが40%軽減されるため、
1/(1-0.4)=1.667(ただし、1ターン目のみ)
デューク等の評価の時と同じく、各ターンの重みを、1ターン目60%、2ターン目以降40%と仮定すると、
1+(0.667 * 0.6)=1.4002
追撃効果
90%の追撃を3回行い、確率が約33.4%であるため、
1+(0.9*3*0.334)=1.90
【衰弱】付与効果
追撃は【衰弱】がついていない敵を優先的に狙うため、相手に常時15%の衰弱が付与されていると仮定する。
1/(1/(1+0.15))=1.15
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.4002*1.09)*(1+0.9*1.09)*(1+0.15*1.09)*1.032=3.416
これまでの強英雄と比べると、
ティナ&アリア(3.97~4.57)、アスカ(4.21)、ヒヨリ(3.72)、デューク(3.686)、クリムゾン・タイフーン(3.48)、スターフ(3.48)、デスコ(3.46)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、ツバキ(2.647)、シンジ(2.549)、ミカ(2.37)、レイ(2.366)
結構強いものの、デュークより若干劣る程度。
単体性能としては追撃の火力が少し低めな点が足を引っ張るものの、ダメージを軽減する手段が豊富なため、組み合わせ時にはかなり強くなることが予想される。
Lv5専用スキル持ち
【鉄壁】のターン数が1ラウンドのび、アクティブスキルのダメージが+25%される。
【鉄壁】効果
デューク等の評価の時と同じく、各ターンの重みを、1~2ターン目90%、3ターン目以降10%と仮定すると、
1+(0.667 * 0.9)=1.6003
追撃効果
90%+25%の追撃を3回行い、確率が約33.4%であるため、
1+((0.9+0.25)*3*0.334)=2.1523
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.6003*1.09)*(1+((0.9*1.09+0.25)*3*0.334))*(1+0.15*1.09)*1.032=4.437
これまでの強英雄と比べると、
アリア&ティナ(4.955~5.25)、アスカ・ラングレー(4.33)、デューク(4.243)、クリムゾンタイフーン(4.13)、ジプシーデンジャー(4.07)、スターフ(3.93)、ヒヨリ(3.81~4.17)、ストライカー・エウレカ(3.555)、ツバキ(3.11)、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、ミカ(2.725)
弱点だった火力が強化されてグッと強くなり、デュークを若干上回るほどの強さになった。
専用5段階では鉄壁英雄最強格と言っていいだろう。
専用スキルLv7持ち
【鉄壁】効果が10%強化される効果と、アクティブスキル回数が4~5回に増える効果を持つ。
【鉄壁】効果
受けるダメージが50%軽減されるため、
1/(1-0.5)=2(ただし、1~2ターン目のみ)
デューク等の評価の時と同じく、各ターンの重みを、1~2ターン目90%、3ターン目以降10%と仮定すると、
1+(1* 0.9)=1.9
追撃効果
90%+25%の追撃を4~5回行い、確率が約33.4%であるため、
1+((0.9+0.25)*4.5*0.334)=2.728
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.9*1.09)*(1+((0.9*1.09+0.25)*4.5*0.334))*(1+0.15*1.09)*1.032=6.780
これまでの強英雄と比べると、
デューク:6.75~6.91
アスカ・ラングレー:6.24
デスコ:6.12
クリムゾン・タイフーン:5.64
スターフ:5.6
ストライカー・エウレカ:5.513
ヒヨリ:5.47~6.48
ジプシーデンジャー:5.18
碇シンジ:4.998
綾波レイ:4.32
ツバキ:4.043
ミカ:3.18
デュークとほぼ同じ程度の性能となり、全英雄の中でもトップクラスの性能となる。
デュークを海軍で起用している場合はミークで置き換えてもそこまで強化はされないものの、デュークを他兵種に転用できる点が強みとなる。
組み合わせ時強さ値
デスコ・デュークとの比較をメインに考える。
マリナは評価困難でデータが無いため、ツバキ編成、ミカ編成でそれら英雄を比較する。
マリナ編成などの強さに関しては、後述する英雄トライアルの結果を参照されたい。
クリムゾン・タイフーンの強さに関して
かなり昔の英雄のため現在の環境と大きく異なる前提で強さ評価がされており、かなり過大評価されている問題があった。
そのため、今回クリムゾン・タイフーンの重甲効果に関して修正を行う。
デューク、アリア&ティナ、アスカ編成を仮想敵とすると、開幕の18発を軽減できるため、
(9+8.43×9-(1.8736-1.8736/(1+0.5))×18)/(9+8.43×9)=0.8675
初ターンのみ被ダメージを13.25%軽減する効果となる。
初ターンの重みを0.6と置くと、強さ値は1+(1/(1-0.1325)-1)*0.6=1.0916
以前の評価は1.12だったため、若干の評価ダウンとなる。
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
デューク | ツバキ | ルーシィ | 44.19 |
デューク | ツバキ | ヒヨリ | 40.84 |
デューク | ツバキ | スターフ | 35.93 |
デューク | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 42.27 |
デューク | ミカ | ルーシィ | 39.60 |
デューク | ミカ | ヒヨリ | 36.59 |
デューク | ミカ | スターフ | 32.19 |
デューク | ミカ | クリムゾンタイフーン | 37.88 |
デスコ | ツバキ | ルーシィ | 44.00 |
デスコ | ツバキ | ヒヨリ | 40.59 |
デスコ | ツバキ | スターフ | 35.58 |
デスコ | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 42.06 |
デスコ | ミカ | ルーシィ | 39.42 |
デスコ | ミカ | ヒヨリ | 36.37 |
デスコ | ミカ | スターフ | 31.88 |
デスコ | ミカ | クリムゾンタイフーン | 37.69 |
ミーク(武装)が入ることで、以下の編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーク(武装) | ツバキ | ルーシィ | 48.16 |
ミーク(武装) | ツバキ | ヒヨリ | 46.97 |
ミーク(武装) | ツバキ | スターフ | 38.59 |
ミーク(武装) | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 45.99 |
ミーク(武装) | ミカ | ルーシィ | 43.16 |
ミーク(武装) | ミカ | ヒヨリ | 42.09 |
ミーク(武装) | ミカ | スターフ | 34.58 |
ミーク(武装) | ミカ | クリムゾンタイフーン | 41.21 |
デューク・デスコと比べ、10%程度の結構な強化となる。
ヒヨリとはかなり相性が良いと考えられ、衰弱をかなり効率的にばらまけるためヒヨリの追撃強化の恩恵を受けやすい。
また、ツバキとの相性はいい点と悪い点があり、良い点としてはツバキの【衰弱】強化効果によりばらまいた衰弱の恩恵が大きくなるものも、悪い点として開幕でツバキが【衰弱】を3-5体に付与するため、ミークでの【軽甲】【重甲】の付与数が少し減ってしまう。
ツバキ+ヒヨリとの組みであれば、【被ダメージ減少シールド】の枚数はあまり気にならないため、デメリットをあまり考えずに使うことができると考えられる。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
デューク | ツバキ | ルーシィ | 111.00 |
デューク | ツバキ | ヒヨリ | 115.73 |
デューク | ツバキ | スターフ | 87.78 |
デューク | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 117.42 |
デューク | ミカ | ルーシィ | 100.86 |
デューク | ミカ | ヒヨリ | 98.34 |
デューク | ミカ | スターフ | 78.72 |
デューク | ミカ | クリムゾンタイフーン | 99.24 |
デスコ | ツバキ | ルーシィ | 98.52 |
デスコ | ツバキ | ヒヨリ | 102.38 |
デスコ | ツバキ | スターフ | 78.34 |
デスコ | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 103.93 |
デスコ | ミカ | ルーシィ | 88.32 |
デスコ | ミカ | ヒヨリ | 86.05 |
デスコ | ミカ | スターフ | 69.19 |
デスコ | ミカ | クリムゾンタイフーン | 86.88 |
ミーク(武装)が入ることで、以下の編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーク(武装) | ツバキ | ルーシィ | 122.12 |
ミーク(武装) | ツバキ | ヒヨリ | 139.96 |
ミーク(武装) | ツバキ | スターフ | 95.00 |
ミーク(武装) | ツバキ | クリムゾンタイフーン | 130.29 |
ミーク(武装) | ミカ | ルーシィ | 108.71 |
ミーク(武装) | ミカ | ヒヨリ | 118.12 |
ミーク(武装) | ミカ | スターフ | 82.99 |
ミーク(武装) | ミカ | クリムゾンタイフーン | 107.13 |
専用5と同様に、デュークと比べると10%程度の強化、デスコと比べると20%程度の強化と、かなりの強化となった。
少し数値が高すぎる気もするので衰弱や重甲が過大評価されている可能性もあるが、少なくともデスコやデュークを上回るスペックであることは間違いないだろう。
実践編
英雄トライアルで、実際に使った際の強さを確認する。
比較対象として、以下の編成を試す。
- デューク+マリナ+ルーシィ
- デスコ+マリナ+ルーシィ
- ミーク(武装)+マリナ+ルーシィ
- デューク+ツバキ+ヒヨリ
- デスコ+ツバキ+ヒヨリ
- ミーク(武装)+ツバキ+ヒヨリ
対戦相手としては、各兵種の代表的な編成である以下を試す。
- ミーチェ+アリア&ティナ+シャーリー
- ミーチェ+クラリス+フェルム
- ストーム+ユズハ+ミスティ
- ストーム+メイメイ+アエラ
バフは以下の通り。兵種相性を0にしている点は要注意。
トライアル結果
マリナ+ルーシィ編成
以下の表は、英雄トライアルで戦わせた時の残存HPを記載した表である。
それぞれの組み合わせで攻撃側3回、防衛側3回の合計6回戦わせ、それぞれの残存HPを記録している。左編成と書かれた列が海軍側の残りHP、上編成と書かれた列が戦わせた編成側の残りHPである。青く塗られた戦いが海軍側が負けた結果、赤く塗られた戦いが海軍側が勝った結果である。
兵種相性を0にしているが、陸軍編成には勝ち越し、空軍編成には大きく負け越しといった結果であった。
海軍鉄壁英雄を比べると、明確にデスコ < デューク < ミーク(武装)なのが良くわかる。
勝敗数こそほぼ変わらないものの勝利時の残HPが多かったり、敗北時でも相手のHPをより多く削れていたり、戦績が向上していることが確認できる。
特に空軍最強編成のストーム+ユズハ+ミスティに対する結果が顕著で、デュークやデスコでは60%程度のHPを残されて敗北していたのが、ミーク(武装)では30%程度まで削ることが出来ている。
残存HP割合を比較してみると、
- デューク+マリナ+ルーシィ:0.729
- デスコ+マリナ+ルーシィ:0.668
- ミーク(武装)+マリナ+ルーシィ:1.025
と、ミーク(武装)が頭一つ抜けていることが確認できる。
この結果からも、ミーク(武装)が海軍鉄壁英雄の最高峰であることは間違いないだろう。
ツバキ+ヒヨリ編成
マリナ+ルーシィ編成と合わせた表を記載。
残存HP割合を比較してみると、
- デューク+ツバキ+ヒヨリ:0.669
- デスコ+ツバキ+ヒヨリ:0.780
- ミーク(武装)+ツバキ+ヒヨリ:2.21
- デューク+マリナ+ルーシィ:0.729
- デスコ+マリナ+ルーシィ:0.668
- ミーク(武装)+マリナ+ルーシィ:1.025
ミーク+ツバキ+ヒヨリ編成が想像以上に強い結果となった。
これまで最強編成であったストーム+ユズハ+ミスティに5勝1敗で勝ち越し、沈黙が効かないことから天敵であるはずのストーム+メイメイ+アエラ編成にすら4勝2敗で勝ち越している。
兵種相性を考慮しなかった場合、ミーク(武装)+ツバキ+ヒヨリ編成が全編成の中で最強ということになるだろう。
まとめ
ミーク(武装)はデスコ以来の海軍専用鉄壁であり、デスコやデュークを上回り最強の海軍鉄壁英雄である。
ただし、劇的に勝敗が入れ替わるほどの差はなく、デスコやデュークは依然として最前線で活躍できる英雄ではあるため、それらが育成済みであれば無理して置き換えるほどではないかもしれない。
ミーク(武装)を育てる一番のメリットはデュークを他兵種に回せることで、以下の通り全兵種で2ライン分の強力な鉄壁英雄を使うことが出来るようになる。
- 陸軍:ミーチェ、エウレカ
- 海軍:ミーク(武装)、デスコ
- 空軍:ストームシャドー、デューク
今までは2軍等で碇シンジを起用することがあったかもしれないが、流石に現環境で戦っていくには力不足であるため、それをデュークで置き換えることが出来る。
こういった、複数兵種の複数ラインで強力な鉄壁英雄を使いたい、という人はミーク(武装)の育成が推奨である。
逆に、1ラインしか使う予定がなく、かつデスコやデュークが育成済みであれば無理する必要のない英雄と言えるだろう。