新陸軍英雄・アズイール(ポリック)の強さ評価【ビビッドアーミー/Topwar】

ビビッドアーミー
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新陸軍英雄として、反撃効果という初のスキルを持つアズイールが実装された。本記事では、アズイールの強さの解説と、お勧めの編成に関して紹介する。

アズイールのスキル

英雄編成時、味方全陸軍ユニットの生命シールド+36%、最前列の陸軍ユニットは1ラウンドにつき10%の被ダメージ軽減効果がある【復讐】マークを2枚獲得する。【復讐】マークが付いたユニットが攻撃されると、【復讐】マーク1枚を消費して敵の後列2列のランダムなユニット1体に弾丸1発を撃ち返し、100%のダメージを与える。【復讐】マークは累積できず、各ラウンド開始時に初期数値にリセットされる。

TOPWAR公式Twitterより引用

初の反撃効果を持つスキル。最前列のユニットが攻撃されると、反撃として敵後列2体の内ランダムな1体に100%の攻撃を与える。

「撃ち返す」という表現がされているものの、相手の攻撃を反射するような効果ではなく、自身のユニットの攻撃力の100%で追撃をする効果の模様。

また、回数が1ユニットにつき1ラウンドに2回までに制限されるため、実質1ターンに6回の追撃を確定で撃つ効果に近い。

若干エクレア殺しな性能ではあり、エクレアの追撃が撃たれる前に確定で3回は反撃ができるため、相手中列を削ることを狙うことが出来る。

ただ、火力自体は大したことがなく、100%の火力に留まるため、そこまで壊滅的な被害を与えることは難しいだろう。

面白い使い方としては、高速で負けていても反撃することが可能なため、弱体化施設化で戦う時には数値以上の活躍はしてくれそうだ。

単体性能

専用スキルなし

シールド効果

味方全陸軍ユニットに生命シールド+36%。

単純に、強さ値1.36

橙色シールド+英雄の絆のブリッツコマンドが入っている場合、

(1 + 0.33 + 0.36) / (1 + 0.33) = 1.270

橙色シールド+英雄の絆のブリッツコマンド+装備改造のティア20達成で、

(1 + 0.45 + 0.36) / (1 + 0.45) = 1.248

被ダメージ減少効果

【復讐】マーク1枚につき被ダメ減効果が10%入る。この効果は被ダメ減バフに足す形らしい。

初回受けた攻撃で+20%、2回目の攻撃で+10%、3回目以降は効果がなくなる。

こんこん環境では被ダメ減バフが大体300%なので、これをベースに計算すると、

ダメ減+20%:(1/(1+3+0.2))/(1/(1+3))=0.9524

ダメ減+10%:(1/(1+3+0.1))/(1/(1+3))=0.9756

に、ダメージを軽減できる形となる。

仮に、対エクレア空軍を相手にした場合、通常攻撃を9回、エクレア砲を3回受ける(エクレア砲が3回発動した場合)。

そのうち、通常攻撃3回を被ダメ減+20%、通常攻撃2回とエクレア砲1回を被ダメ減+10%で受けられると仮定して計算してみよう。

Lv7専用スキル持ちエクレアを仮定すると、追撃が268.27%となるため、ダメ減がなかった場合に最前列が受けるダメージは、

1*9+2.6827*3=17.048

ダメ減効果を考慮すると、

1*0.9524*3+1*0.9756*2+2.6827*0.9756*1+1*4+2.6827*2=16.791

受ける最終ダメージは、16.791/17.048=0.985となり、最前列の最終ダメージを1.5%程度減らす効果となる。

中列・後列も考慮して全体ダメージからの減衰率で考えてみると、1.5/3=0.5で、全体最終ダメージを0.5%減らす程度の効果になる。ほぼ誤差。

強さ値に直すと、1/0.995=1.005

実際には、後半のダメージより前半のダメージのほうが重要であることが多いため、もう少し数値的よりましになるとは思うが、どれだけ過大評価しても強さ値1.026以下になる。

反撃効果

単純に、1ラウンドに6回確定で追撃が撃てる効果とみなしてみる。

発動確率換算すると、6/9=0.6667

ダメージ期待値は、100*0.6667=66.67%の追撃となる。

強さ値換算で1.667

実際にはどのような攻撃を受けた後に反撃するかによって数値が変わり、全体に分散するような、倍率の低い攻撃を受けた後に反撃できれば、あまりユニットが削られていない状態で反撃できるため、数値よりは強くなる。

合計強さ値

橙色シールド+ブリッツコマンド解放前提、専用スキルが旧英雄より強いこと考慮で、

(1+0.27*1.09)*1.005*1.667=2.168

数値上ではかなり控えめな強さで、シエル(2.02)より強く、メカアリア(2.398)より弱いくらい。最近のぶっ壊れのシンジたちと比べるとかなり劣る形になると思われる。

弱体化施設下でも活躍できるという強みはあるものの、環境をひっくり返すほどの性能はないだろう。

Lv5専用スキル持ち

Lv5専用スキル装備で、最前列の陸軍ユニットにさらに生命シールド+36%、が付き、【復讐】による反撃ダメージが+40%される。

シールド効果

シールド効果が、最前列が72%、中後列が36%となる。

強さ値は、1+(0.72*1/3+0.36*2/3)=1.48

橙色シールド+英雄の絆のブリッツコマンドが入っている場合、

(1 + 0.33 + 0.48 ) / (1 + 0.33) = 1.360

橙色シールド+英雄の絆のブリッツコマンド+装備改造のティア20達成で、

(1 + 0.45 + 0.48) / (1 + 0.45) = 1.331

反撃効果

スキルなしと同様に、1ラウンドに6回確定で追撃が撃てる効果とみなすと、

ダメージ期待値は、140*0.6667=93.338%の追撃となる。

強さ値換算で1.933

そこそこの火力増強になる。

合計強さ値

橙色シールド+ブリッツコマンド解放前提、専用スキルが旧英雄より強いこと考慮で、

(1+0.36*1.09)*1.005*1.933=2.705

そこそこ強くなり、Lv5専用スキル持ちオーパス(2.715)と同程度の強さとなる。

Lv5専用スキル持ちミソラ(3.288)、Lv5専用スキル持ちレイ(3.266)、Lv5専用スキル持ちシンジ(2.906)などと比べるとやはり見劣りする数値だ。

シンジのような、鉄壁が使いやすいから強い、のような過大評価するべき項目も特になく、エルエル等とド被りする生命増加+追撃効果であるため、Lv5専用スキル装備の時点でも、ぶっ壊れ英雄たちと張り合えるほどのスペックはない。

Lv7専用スキル持ち

Lv7専用スキルを装備することで、【復讐】マークが+1枚され、さらに1度だけ攻撃を無効化する【耐性】効果を獲得する。

【復讐】追加効果は、単純に反撃の回数を増やすことが出来るため、かなり効果が大きいと考えられる。

【耐性】効果は少し使いづらく感じる。先制エクレア砲等には強くなれるものの、基本的には通常攻撃ではがされるケースが多いと考えられ、大きな影響は期待できない。

似た効果を持つリコが全く活躍できていない現状を考えると、どれだけ効果が薄いかはわかりやすいだろう。

被ダメージ減少効果+【耐性】効果

対エクレア空軍を想定すると、9回の通常攻撃+3回のエクレア砲の内、

  • 3回の通常攻撃を無効
  • 2回の通常攻撃を被ダメージ減少+30%で受け、1回のエクレア砲を被ダメージ減少+30%で受ける
  • 1回の通常攻撃と2回のエクレア砲を被ダメージ減少+20%で受ける
  • 3回の通常攻撃を被ダメージ減少+10%で受ける

と仮定する。

元々のダメ減バフを300%と想定すると、それぞれのダメ減の時の最終ダメージは、

ダメ減+30%:(1/(1+3+0.3))/(1/(1+3))=0.9302

ダメ減+20%:(1/(1+3+0.2))/(1/(1+3))=0.9524

ダメ減+10%:(1/(1+3+0.1))/(1/(1+3))=0.9756

受ける合計ダメージは、

(1*0.9302*2)+(2.6827*0.9302*1)+(1*0.9524*1)+(2.6827*0.9524*2)+(1*0.9756*3)=13.34

受ける最終ダメージは、13.345/17.048=0.7828となる。

この恩恵を受けるのは最前列のみのため、効果を1/3すると、(1-0.7828)/3=0.0724の最終ダメージカットとなる。

強さ値に直すと、1/(1-0.0724)=1.078

それなりに効果がある数値にはなったものの、今回の数値は飽くまで追撃がエクレア砲のみである想定である点に注意。

エクレアに加えてシンジ等の追撃がある場合には、効果は半減すると考えられる。

反撃効果

1ラウンドに9回確定で追撃が撃てる効果とみなすと、

ダメージ期待値は、140%の追撃となる。

強さ値換算で2.4

かなりの火力強化となる。

合計強さ値

橙色シールド+ブリッツコマンド解放前提、専用スキルが旧英雄より強いこと考慮で、

(1+0.36*1.09)*1.078*2.4=3.6

結構な強さになる。

他のトップクラスのLv7専用持ち英雄と比較すると
 クィント:3.45
 エクレア:3.9
 防衛時エルエル:4.13
 カオル:4.236
 綾波レイ:4.441
 碇シンジ:5

ただし、【復讐】による反撃効果に専用スキルの効果が乗らない点は注意

Lv7専用スキルの場合、他の追撃系英雄が1.34倍の火力向上の恩恵を受けるのに対し、アズイールは火力が一切向上しない。

実質他の追撃系用火力が1/1.34されると仮定すると、相対的に見た実質強さ値は

(1+0.36*1.09)*1.078*(1+1.4/1.34)=3.069となり、大幅に弱くなってしまう。

専用スキル7で大幅強化されるのに、専用スキル7の恩恵を全然受けられないとは、皮肉な英雄である。

組み合わせ強さ

Lv5専用スキル、Lv7専用スキルを前提とした場合の、オススメ編成の強さ値を紹介する。

陸軍はシエルを入れたり、昔の英雄を使うことも多く、組み合わせの数が多いため、最近の英雄を使った編成のみ紹介する。

それ以外の編成に関しては、強さ値計算ツールでご自分で計算してみてください。

Lv5専用スキル前提

アズイール追加前に使われていた編成として、

シンジありの場合、
 シンジ+アンジェラ+エルエル:(進攻時)12.86(防衛時)16.84
 シンジ+アンジェラ+アウスラ:12.71

シンジなしの場合、
 ジョシュア+アンジェラ+エルエル:(進攻時)10.62(防衛時)13.90
 ジョシュア+アンジェラ+アウスラ:10.51
 ジョシュア+ツァーシュ+アウスラ:11.09
 マミエル+ツァーシュ+アウスラ:10.52

アズイールを入れてみると、

シンジありの場合、
 シンジ+アンジェラ+アズイール:13.16
 シンジ+アズイール+エルエル:(進攻時)11.06(防衛時)13.99

シンジなしの場合、
 ジョシュア+アンジェラ+アズイール:12.34
 ジョシュア+アズイール+エルエル:(進攻時)9.12(防衛時)11.54
 ジョシュア+アズイール+アウスラ:10.87
 ジョシュア+アズイール+マミエル:10.37
 マミエル+アズイール+アウスラ:10.11

エルエル→アズイールの入れ替えで、進攻時は強化されるものの、防衛時は弱くなる。反撃が、通常攻撃を受けて、相手のスキルを撃たれる前に反撃できるなら、防衛時は少し評価が上がるかも。

基本的には、エルエルとトントンと考えてよい。

2軍編成を考えた場合、Lv5専用スキル時点だと、ツァーシュ→アズイールの入れ替えでも、強くならない。

Lv5専用スキル時点だと、あまり育てる意味は感じられないだろう。

Lv7専用スキル前提

アズイール追加前に使われていた編成として、

シンジありの場合、
 シンジ+アンジェラ+エルエル:(進攻時)25.73(防衛時)34.00
 シンジ+アンジェラ+アウスラ:23.00

シンジなしの場合、
 ジョシュア+アンジェラ+エルエル:(進攻時)15.89(防衛時)21.00
 ジョシュア+アンジェラ+アウスラ:13.59
 ジョシュア+ツァーシュ+アウスラ:13.68
 マミエル+ツァーシュ+アウスラ:12.91

アズイールを入れてみると、

シンジありの場合、
 シンジ+アンジェラ+アズイール:31.74
 シンジ+アズイール+エルエル:(進攻時)22.47(防衛時)28.59

シンジなしの場合、
 ジョシュア+アンジェラ+アズイール:19.22
 ジョシュア+アズイール+エルエル:(進攻時)14.23(防衛時)18.10
 ジョシュア+アズイール+アウスラ:15.23
 ジョシュア+アズイール+マミエル:15.21
 マミエル+アズイール+アウスラ:14.23

Lv7専用スキルまで作ると、エルエル→アズイールの入れ替えで、防衛時はエルエルのほうが優れるものの、進攻時にはそこそこ強くなれる。

進攻防衛問わずに活躍したい場合には入れ替えを検討できるだろう。

2軍編成では、ツァーシュ→アズイールの入れ替えでそこそこ強くなれる。シンジ入り編成とぶつかると2軍編成とかは軽く吹っ飛ばされる環境なので、この程度の差は誤差の範囲かもしれないが。

全体として、強さの変化は微妙なため、無理して作る必要はない英雄となるだろう。

おわりに

アズイールは反撃スキルという、今までにないスキルを持った、面白い英雄である。

ただし、性能としては強くはあるものの、環境を変えるほどの影響力はないと思われる。

Lv7専用スキルを作ることで、進攻防衛問わずに安定して活躍できるものの、エルエルと比べて大幅強化となるわけではない。

したがって、育てるべき人、育てるべきでない人は以下のようになるだろう。

育てるべき:Lv7専用スキルの作成に何の抵抗もなく、弱体化施設影響下でも安定して立ち回りたい人

育てるべきでない人:無課金・微課金の人、Lv7専用スキルの作成には生活を削る必要のある人、陸軍使いでない人

多くの人にとっては、スルー推奨となる英雄となるだろう。特に、ぶっ壊れ英雄が実装されたエヴァコラボの第2弾がすでに予告されており、さらに2体の英雄の追加が示唆されている。

そこでまたLv7専用スキル前提のぶっ壊れ英雄が追加される可能性が高いと思われるため、その時のためにコストを抑えておくのが賢明だろう。

ただ、強い人が弱体化施設の突破のために使ってきたときに想像以上に鬱陶しい可能性はあるため、もしかすると環境に少なくない影響を与える可能性はある。

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