最強決定戦の勝敗予想において、「なんでこっちがこんなに投票されてるの?」っていう謎予想がされているケースが散見される。何も考えずに投票率が多いほうに投票すると、予想を大外しする可能性があるので、それを避けるための技を紹介する。
なにが起こっているのか?
実戦力と勝敗予想がえげつないほど乖離しているケースがある。
例えばXグループの予想を見てほしい。
S1735 と S1281 のマッチでは、約70%の人が S1735 の勝利を予想している。
次に、実際の戦力を見てほしい。
申し訳ないが、1281が負ける未来が見えない。上位50人くらい欠席、とでもならない限りは負けはないだろう。
これは実力差というより、サーバー番号が離れ過ぎているのである。基本的に1000番台前半のサーバーと、1000番台後半のサーバーがマッチすれば、基本的に1000番台後半のサーバーに勝ち目はないだろう(一部例外的に、1000番台後半でもえげつないサーバーは存在するが)。
1735さんは、マッチング運がなかったよね、ってなるケースだ。
しかし、勝敗予想では7割が1735鯖の勝ちを予想しているのである。
それはなぜなのか?本記事で解説していく。
謎予想が発生する原因
話は単純で、「何も考えずに投票数が多いほうに投票する人」がかなりの数存在するためである。
一度、自分の所属するグループの投票結果を見てみてほしい。
50% vs 50% みたいな、拮抗した投票結果は存在せず、ほぼすべてが70% vs 30% 以上、下手すれば80% vs 20% くらいの、圧倒的な得票数の差があるはずだ。
これこそが「何も考えずに投票数が多いほうに投票する人」の存在証明で、どちらかが1%でも多くの得票数を得ると、その後得票数が多いほうだけが伸びていき、このような圧倒的な得票数の差になるのだ。
つまり今の得票は、実際の実力はほぼ関係なく、イベント開始時に戦力などを確認せずになんとなく投票した人の投票先、もしくはいち早く自鯖に投票した人の所属鯖が、50%以上の支持を得ているということである。
序盤のうちに適当民が適当に投票した先に追従して、「何も考えずに投票数が多いほうに投票する人」がどんどん右に倣えで投票していくので、投票差はドンドンと広がり、あとから堅実民が冷静な戦力判断で投票しても、投票差が埋まらないのである。
謎予想に引っ張られることを避ける方法
謎予想に引っ張られないためには、「何も考えずに投票数が多いほうに投票する人」の投票を除く票数を参照すればよい。
説明のために、「何も考えずに投票数が多いほうに投票する人」による得票を「適当票」、「自分サーバーの勝利を信じて自鯖に投票する人」による得票を「自鯖票」、「しっかりと戦力等を確認してから投票する人」による得票を「堅実票」と呼ぶことにする。
1.同グループ内で一番得票差が小さいマッチを探す(もしくは、明らかに逆側が勝つやろ!ってマッチング)
2.そのマッチングの多いほうの得票率から自鯖票として6.25%程度差し引いたものが 、「適当票」の数となる(大体どのサーバーでも自分のサーバーには投票するので、1/16は自鯖票とする)
3.全てのマッチングの多いほうの得票率から、「適当票」の分を差し引いたものが、実際の勝敗予想レーティングになる
実際にXグループの予想を用いてやってみよう。
これがグループの全予想だが、一番得票数の差が小さいマッチは、S2040 vs S1237の、68.71%対31.29%だ。
おそらくこの予想は、S2040が自鯖票を6.25%、適当票を62.46%程度獲得したうえで、あとから投票された堅実票が31.29%程度存在するものと考えられる。
そのため、この62.46%を適当票として、全ての多いほうの得票率から62.46%を差し引く。
- S1503 vs S1632 ⇒ 23.77%:13.72%
- S1782 vs S1455 ⇒ 11.37%:26.17% (逆転)
- S1477 vs S1653 ⇒ 26.98%:10.56%
- S1703 vs S1719 ⇒ 26.71%:10.83%
- S2138 vs S2136 ⇒ 19.68%:17.86% (逆転)
- S1144 vs S1785 ⇒ 27.64%:9.9%
- S1421 vs S1785 ⇒ 27.82%:9.72%
- S1822 vs S1707 ⇒ 17.12%:20.42%
- S1733 vs S1823 ⇒ 28.33%:9.21%
- S1784 vs S1365 ⇒ 11.1%:26.44% (逆転)
- S1389 vs S2038 ⇒ 28.07%:9.47%
- S2040 vs S1237 ⇒ 6.25%:31.29% (逆転)
- S1735 vs S1281 ⇒ 6.77%:30.77% (逆転)
- S2039 vs S1611 ⇒ 9.05%:28.49% (逆転)
- S2037 vs S1720 ⇒ 18.46%:19.08%
- S1692 vs S1587 ⇒ 20.26%:17.28%
すると、実に半数近くの得票率が逆転する結果となった。
個人的な主観としては、この適当票を差し引いたあとの得票率が、かなり的を射た数字であると感じる。
もっと簡単にやるなら、以下の方法もある。
1.同グループ内で一番得票差が小さいマッチを探す(もしくは、明らかに逆側が勝つやろ!ってマッチング)
2.そのマッチングの少ないほうの得票率に6.25を足してから、半分にして、100から引く。この数値が信頼閾値となる。
3.多いほうの得票数が、2で求めた信頼閾値より高ければ信頼できる得票率、低ければ逆を信頼したほうがいい
Xグループの例を用いると、
一番得票数の差が小さいマッチは、S2040 vs S1237の、68.71%対31.29%。少ないほうの得票率は31.29%。
この数字に6.25を足してから、半分にして100から引くので、100-(31.29+6.25)÷2=81.23
となり、81.23%より多い数を得票しているなら信頼できる得票、81.23%より少ない数しか得票していない場合は信頼できない得票(逆を予想したほうがいい)、ということになる。
飽くまでこの数値はXグループのものなので注意。各グループごとに適当票の割合は変わると思われるので、グループごとに計算しなおす必要がある。
勝敗予想ツール
手計算は結構面倒なので、適当票の補正を自動計算するツールを作ってみました。ただし、飽くまで参考値なため、実際の勝敗とは異なる可能性があることはご了承ください。
全ての勝敗予想を補正
全ての組み合わせの勝敗予想を補正します。
下記テキストBOXの得票率を全て埋めて、適当票を補正!ボタンを押すと補正後の得票率を表示します。
得票率は左側を埋めると右側は自動的に入力されます。
サーバー番号を入力する欄がありますが、これは結果を見やすくするものなので、面倒なら記入なしでも大丈夫です。
記入例
結果例
信頼閾値計算ツール
全部埋めるのは面倒だと思うので、信頼閾値を求めるほうのツールも。一番票数差が少ないマッチの少ないほうの得票率(負けると予想されている方の得票率)を入力すると、信頼閾値となる得票率が表示されます。
得票率が%を超えたマッチは信頼できます。