陸軍新英雄としてアカネ(TopWar:バイナリ)が追加された。フェルムの互換となる磁気波動系の攻撃強化英雄だが、実際どの程度強いのか評価を行う。
アカネのスキル
スキル効果
陸軍ユニットに対する【攻撃強化】効果、陸軍ユニットの追撃効果、【磁気波動】即時発動効果、【磁気波動】発動時周囲ユニットダメージ効果、【磁気波動】強化効果の5つの効果を持つ。
【攻撃強化】効果
陸軍ユニットが95%の【攻撃強化】効果を得る。
フェルムが90%だったため、単純に5ポイントの強化になる。
追撃効果
55%の追撃を4回撃つ。これもフェルムの50%×4と比べるとちょうど5ポイントずつ強く、合計火力は220%と20ポイントの強化になる。
発動確率は検証の結果38%と、フェルムと同様少し高めの確率であった。
【磁気波動】即時発動効果
追撃がヒットした相手の【磁気波動】を発動させる、フェルムと同等の【磁気波動】即時発動効果を持つ。
後述する周囲ユニットに追加ダメージを与える効果分、こちらのほうが若干強力になる。
なお、この英雄単体ではLv7専用スキルを持つまで磁気波動付与効果を一切持たないため、必ずほかの磁気波動系の英雄と合わせて使うようにしよう。
タイタン装備で磁気波動付与効果を追加するのも非常に有効だ。
【磁気波動】発動時周囲ユニットダメージ効果
磁気波動を即時発動させた際、周囲のユニット1体に追加ダメージを与える。
ダメージは磁気波動の数×10%になるが、即時発動効果の関係上あまり多くの磁気波動が蓄積することは期待できないため、基本的には10~20%の追加ダメージになるだろう。
【磁気波動】強化効果
【磁気波動】の効果を20%強化する。
フェルムの30%強化と比べると少し数値が下がってしまっているが、前述の周囲ユニットダメージ効果を考えると実質30%強化に近しいため、数値が低い点はそこまで気にならないだろう。
能力ボーナス
Lv5専用スキル
【磁気波動】を40%強化する効果と、パッシブスキルの【磁気波動】発動時周囲ユニットダメージ効果のダメージ回数が+1回される効果を持つ。
双方とも【磁気波動】を強化する方向性での強化であり、自身の追撃を強化したり【磁気波動】を付与するような効果は一切持たない。
そのため、クラリスなどの磁気波動系英雄と組ませることは必須であり、アリア&ティナなどと比べると単体では役立たずなので気を付けよう。
Lv7専用スキル
【磁気波動】をさらに50%強化する効果と、ラウンド開始時に50%の【磁気波動】を6つ付与する効果と、パッシブスキルの【磁気波動】発動時周囲ユニットダメージ効果のダメージが30%に強化される効果を持つ。
【磁気波動】を大幅に強化した上で、自身もラウンド開始時に【磁気波動】付与効果を得る。
専用7まで作れば単体でも強いが、真価を発揮するには、可能な限り編成英雄に磁気波動付与効果をもつタイタン装備をつけたいところ。
タイタン装備の充実具合で、大きく強さが変わる英雄であると思われる。
単体強さ
仮想編成
味方の【磁気波動】を強化する効果を持つため、仮想編成を想定しておく必要がある。
今回はクラリスを組ませることを前提として強さの計算を行う。
専用スキルなし
攻撃強化効果
単純に、強さ値1.95
追撃効果+周囲ユニットダメージ+磁気波動強化
追撃効果は、
55*4*0.38=83.6
周囲ユニットダメージ効果は、実質磁気波動強化効果と同等であるため、磁気波動強化と合わせて磁気波動を30%強化する効果とみなす。
クラリスの効果で毎ターン2体のユニットに40%の磁気波動を付与できるため、
2*40×0.3=24
合計で、105.6%となるため、
強さ値2.056
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.95*1.09)*(1+0.836*1.09+0.24)=4.37
これまでの強英雄と比べると、
アスカ(4.21)、クラリス(4.04)、アリア&ティナ(3.97)、フェルム(3.79~4.05)、デューク(3.686)、ミーチェ(3.439)、ジプシー(3.34)、エウレカ(3.08)、スネークアイズ(3.04)、 アンジェラ(2.898)、サーヤ(2.876)
単体性能としては最高峰のスペックとなる。ただし、フェルムとそこまで大きな差はないため、フェルムが育成済みなら無理はしなくてもいいかな、というレベル。
Lv5専用スキル持ち
【磁気波動】を40%強化する効果と、パッシブスキルの【磁気波動】発動時周囲ユニットダメージ効果のダメージ回数が+1回される効果が入る。
追撃効果+周囲ユニットダメージ+磁気波動強化
周囲ユニットダメージ効果+磁気波動強化で、磁気波動を80%強化する効果とみなす。
クラリスも専用5を装備している仮定すると、クラリスは毎ターン3体のユニットに60%の磁気波動を付与できるため、
3*60*0.8=144
追撃と合わせて227.6%となるため、
強さ値3.276
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.95*1.09)*(1+0.836*1.09+1.44)=6.82
これまでの強英雄と比べると、
クラリス(5.53)、アリア&ティナ(4.955)、フェルム(4.92~5.79)、ミーチェ(4.712)、アスカ・ラングレー(4.33)、スネークアイズ(4.32)、デューク(4.243)、ジプシーデンジャー(4.07)、サーヤ(3.6)、ストライカー・エウレカ(3.555)、綾波レイ(3.266)、碇シンジ(2.906)、アズイール(2.7)
数値としてはかなり衝撃的な数値になったが、クラリスとの同時編成を前提としている点は注意。
フェルムの強さ値計算時はサーヤとの同時編成を前提に計算しており、同編成で計算した場合はむしろフェルムのほうが強いくらいになる(クラリスと同時編成前提で強さ値7.22)。
そのため、専用5装備時においても、フェルムと比べて強化される点はあまりなく、相互互換的な存在といえる。
Lv7専用スキル持ち
【磁気波動】をさらに50%強化する効果と、ラウンド開始時に50%の【磁気波動】を6つ付与する効果と、パッシブスキルの【磁気波動】発動時周囲ユニットダメージ効果のダメージが30%に強化される効果が入る
追撃効果+磁気波動付与効果周囲ユニットダメージ+磁気波動強化
磁気波動付与効果はラウンド開始時に50%の磁気波動を6回付与できるため、1ターン当たりの火力期待値は
50*6/9=33.33%
周囲ユニットダメージ効果+磁気波動強化で、磁気波動を170%強化する効果とみなす。
クラリスも専用7を装備している仮定すると、クラリスは毎ターン4体のユニットに60%の磁気波動を付与できるため、
(33.33+4*60)*1.7=464.66
追撃+磁気波動+磁気波動強化でと合わせて581.6%となるため、
強さ値6.816
合計強さ値
専用スキルが旧英雄より強い点を考慮して、
(1+0.95*1.09)*(1+0.836*1.09+0.33+4.65)=14.03
他のトップクラスのLv7専用持ち英雄と比較すると
フェルム(クラリスと組):10.15
アリア&ティナ:7.92
クラリス:7.2
ミーチェ:6.407
フェルム:6.11~9.61
アスカ・ラングレー:6.24
スネークアイズ:5.789
ストライカー・エウレカ:5.513
ジプシーデンジャー:5.18
碇シンジ:4.998
サーヤ:4.8
綾波レイ:4.32
アンジェラ:3.92
防衛時エルエル:3.75
アズイール:3.6
クラリスと組ませること前提とはいえ、かなり狂ったような数値である。
クラリスと組ませる場合のフェルムが10.15であるため、専用7段階ではフェルムも大幅に上回る形になる。
数値は狂っているものの、そのほとんどが追撃枠での強さ値であるため、組み合わせ強さとしてはそこまでぶっ壊れたような数値にならないと思われるが、それでもめちゃくちゃに強力な英雄であることは間違いないだろう。
組み合わせ時強さ値
Lv5専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーチェ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 40.21 |
ミーチェ | アリア&ティナ | アスカ | 39.63 |
ミーチェ | アリア&ティナ | シャーリー | 48.36 |
ミーチェ | フェルム | クラリス | 47.91 |
ミーチェ | フェルム | サーヤ | 41.91 |
ミーチェ | フェルム | シャーリー | 46.25 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 40.39 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | アスカ | 37.70 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | シャーリー | 49.13 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | クラリス | 43.99 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | サーヤ | 38.83 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | シャーリー | 45.43 |
アカネが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーチェ | アカネ | クラリス | 48.98 |
ストライカー・エウレカ | アカネ | クラリス | 44.93 |
攻撃強化の数値が高い分、フェルム編成よりほんの少し強くなる。
ただ、ほとんど誤差みたいな数値であるため、専用5の段階ではフェルムとほぼ同等の英雄と考えてよいだろう。
そのため、専用5までの育成であれば、フェルムをアカネに置き換える意味は限りなく薄い。
現環境では磁気波動編成ではクラリスがほぼ必須のため2ライン目の磁気波動編成なども基本的には考えにくいだろう。
Lv7専用スキル前提
これまでに有用だった組み合わせは、以下のような形。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーチェ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 98.52 |
ミーチェ | アリア&ティナ | アスカ | 92.51 |
ミーチェ | アリア&ティナ | シャーリー | 108.63 |
ミーチェ | フェルム | クラリス | 102.70 |
ミーチェ | フェルム | サーヤ | 83.18 |
ミーチェ | フェルム | シャーリー | 95.74 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | スネークアイズ | 96.51 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | アスカ | 86.16 |
ストライカー・エウレカ | アリア&ティナ | シャーリー | 100.77 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | クラリス | 89.47 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | サーヤ | 72.70 |
ストライカー・エウレカ | フェルム | シャーリー | 85.78 |
アカネが入ることで、以下のような編成が考えられる。
英雄1 | 英雄2 | 英雄3 | 強さ値 |
ミーチェ | アカネ | クラリス | 122.52 |
ストライカー・エウレカ | アカネ | クラリス | 106.69 |
ミーチェ×アカネ×クラリスの編成はかなり強く、現環境最強の陸軍編成となる。
さらに、タイタン装備の磁気波動付与&強化で更なる強化が見込めるため、かなり伸びしろのある編成である。
鉄壁英雄は、アリティナ編成と違いエウレカとのシナジーがないため、ミーチェがおすすめとなる(またはデューク)。
現状鉄壁英雄に磁気波動を付与する効果を持つ英雄がいないが、今後そのような鉄壁英雄が追加されたとき、この英雄はさらに真価を発揮するかもしれない。
実践編
英雄トライアルで、実際に使った際の強さを確認する。
比較対象として、以下の編成を試す。
ミーチェ+アカネ+クラリス
ミーチェ+フェルム+クラリス
ミーチェ+アリア&ティナ+シャーリー
対戦相手としては、各兵種の代表的な編成である以下を試す。
マリナ+ミーク(武装)+ルーシィ
ツバキ+ミーク(武装)+ヒヨリ
ノルシュ+ユズハ+ミスティ
ノルシュ+メイメイ+アエラ
バフは以下の通り。兵種相性を0にしている点は要注意。
トライアル結果
以下の表は、英雄トライアルで戦わせた時の残存HPを記載した表である。
- それぞれの組み合わせで攻撃側3回、防衛側3回の合計6回戦わせ、それぞれの残存HPを記録
- 左編成と書かれた列が陸軍側の残りHP、上編成と書かれた列が戦わせた編成側の残りHP
- 青く塗られた戦いが陸軍側が負けた結果、赤く塗られた戦いが陸軍側が勝った結果
結果を確認すると、相変わらず海軍や空軍に対して兵種相性なしだと全然勝てないが、フェルム編成だと手も足も出ず半分以上残されるような相手でも、アカネ編成だとたまに勝てたり、残存HP10~20%程度まで大きく削れるケースが増えており、かなり強くなっていることが確認できた。
シャーリー編成よりも好成績を残していたため、陸軍最強編成の地位は間違いないだろう。
実戦ではここからタイタン装備による増分が入るため、もう少し強力に使えるケースが多くなるだろう。
まとめ
アカネはフェルムと同様の効果を持つ攻撃強化系の陸軍英雄であるが、専用5まではフェルムとほぼ同等の強さであるため、フェルムを育成済みであれば育成する必要はないだろう。
また、専用スキルをレベルアップさせても磁気波動の強化効果のみしか追加されないため、クラリスと組ませないとまともに性能を発揮できない。
そのため、クラリスの専用5以上が育成済みでない場合は育成を考えるのは絶対にやめるべきである(将来的にクラリスの上位互換の追加を待つならアリ)。
ただし、専用7まで育てたうえで専用7クラリスと組ませた場合は圧倒的な陸軍最強編成となるため、最強陸軍を目指す方は育成推奨となる。
特にタイタン装備で磁気波動を多くばらまける場合はさらに火力を増大させることができるため、非常に強力になる。
今後の環境を大きく変えていく英雄であることは間違いないだろう。